石巻日日新聞

コバルトーレ女川 JFLの激戦を終えて 奇跡の昇格から 屈辱の降格

舞台はJFL 第1回

女川町 スポーツ 石巻日日新聞 12月4日(火) 18時33分
後期第14節ではあと一歩で勝利を逃し、残留への道が厳しくなった

 女川町を本拠地とするサッカークラブ「コバルトーレ女川」の日本アマチュア最高峰のJFL(日本フットボールリーグ)での1年が終わった。結果は想像を超える厳しい戦いとなり、4勝5分21敗の最下位。無念にも参入1年で地域リーグの東北社会人リーグ1部に降格が決まった。奇跡の昇格から一転して屈辱の降格を味わったが、夢への歩みを止めることはない。アマチュアながら「J」の付く舞台を経験したコバルトーレの次なる目標は、さらにその先の「J3参入」に変わる。

 昨季、チーム創設12年目にしてつかんだJFL昇格。チーム創設時には「女川からサッカークラブなんて」と言われたチームが、その女川の名を全国に知らしめた瞬間だった。その後、初の全国リーグへの参入に向け、選手の補強や新監督として現役時代にベガルタ仙台などでプレーした元プロサッカー選手の村田達哉監督を招へいするなどし、シーズン開幕を迎えた。

 JFLはファースト、セカンドステージでそれぞれ15試合を戦い、年間計30試合で争う。コバルトーレが最低限の目標として掲げた「残留」は原則全16チーム中14位が条件であり、上位クラブに食らいつき、下位クラブから着実に勝ち点を得ることが求められた。

 JFLの開幕戦はくしくも女川の町を一瞬にして飲み込んだ東日本大震災の発生から丸7年の3月11日。コバルトーレはそこから7月1日までの前期15試合を4勝3分8敗の13位で終えた。昇格同期のテゲバジャーロ宮崎が3勝12敗で最下位となっていたことを鑑みれば健闘した。

 だが一方で、懸念されたのが得点力の低さと失点数の多さ。前期を終えてコバルトーレは全チームの中で最少得点、最多失点。DFだった村田監督の方針は守備を重視して速攻を仕掛ける戦術だったが理想と現実は遠かった。また、これまでパスで崩してきたコバルトーレらしさが見られないことに対する声もあった。

 リーグを13位で折り返して迎えた後期15試合は本当に苦しい試合の連続。出口の見えない暗く長いトンネルが続いた。7月8日の後期第1節から10月21日の同第11節まで悪夢の11連敗を喫し、気づけば順位は最下位。その後、2試合を引き分けて連敗を止めたが、結局後期は最後まで勝利を挙げることができず、2分13敗で無念の降格となった。

 来季は地域リーグの東北社会人1部からのJFL昇格、そしてその先のJ3参入に向けた再出発だ。対するはアマチュア最強ともいわれ東北2部南から昇格してくるFCいわき、そして今季覇者でJFL昇格を懸けた全国地域サッカーチャンピオンズリーグでも爪痕を残したブランデュー弘前、古豪FCガンジュ岩手とぶつかる。

最終更新:12月4日(火) 18時41分
石巻日日新聞を購読する

新着記事