石巻日日新聞

コバルトーレ女川 自力残留 事実上消滅 終盤耐え切れず11連敗

ホームで大阪に0―2

石巻市 スポーツ 石巻日日新聞 2018年10月22日(月) 16時02分
ヘディングに強い鵜飼を前線で先発起用したが、ゴールは奪えなかった

 JFL(日本フットボールリーグ)セカンドステージ第11節が20―21日に行われた。後期全敗で最下位のコバルトーレ女川は21日、ホームの石巻市フットボール場に4位のFC大阪を迎えた。互いに無得点のまま引き分けかと思われた終盤、立て続けに失点を許し0―2で11連敗を喫した。この結果、得失点差の状況からあと4試合を残し、自力残留の可能性が事実上消滅。残留へはJ3参入資格を持つクラブの昇格など他チームの状況に委ねられることになった。

 コバルトーレは、これまで途中出場ながら得意のヘディングから得点や好機を生み出してきたDF鵜飼亮多を初めてFWとして先発起用。司令塔の黒田涼太をボランチから本職のトップ下に上げ、ロングボールを鵜飼が納めて、黒田が連携を生み出す戦略で臨んだ。

 前半は互いにシュートまでなかなか持ち込めない固い展開が続いた。しかし35分、コバルトーレにアクシンデントが襲う。攻守の要としてここまで唯一全試合に出場してきた黒田が左ひざの負傷で途中交代。それでもチームは総力戦で戦い、スコアレスで前半を折り返した。

 後半は大阪が攻勢を強める中でもコバルトーレは徹底した守備で防ぎ続けた。しかし、互いに無得点で引き分けかと思われた終了間際の43分、コーナーキックから頭で合わせられ、均衡が破れた。さらに直後の44分にも追加点を許し、立て続けに2失点。終盤まで耐えしのいだだけに悔しい敗戦となった。

 この結果、コバルトーレは残り4試合を残して4勝3分19敗の最下位。降格圏は15―16位の下位2チームであり、コバルトーレと他チームの勝ち点差は15位と3ポイント、13―14位と12ポイント。降格圏脱出は得失点差の関係上、残り全試合を大量得点で勝利する必要があり、自力残留の可能性は事実上消えた。

 一方でJ3参入資格を持つチーム(ヴァンラーレ八戸、FC今治、奈良クラブ)が上位4位以内に入って昇格すれば、その数に応じて降格枠も減少するため、コバルトーレの残留は八戸(2位)と今治(6位)の昇格可否に左右される。仮に両チーム昇格の場合は降格チームはなし。1チームのみの場合は1チームが降格となる。そのため今後は15位の流経大ドラゴンズ龍ケ崎の勝ち点を上回れるかが、残留へ希望をつなぐ鍵となる。

 次節は28日午後1時から、アウェーの三重県東員町スポーツ公園陸上競技場で11位のヴィアティン三重と対戦する。

最終更新:2018年10月22日(月) 16時02分
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