石巻日日新聞

女川町駅前の「エルファロ」 5日から営業再開

地域を照らすホテルに

女川町 政治・経済 石巻日日新聞 8月4日(金) 15時18分 配信
女川駅前に移転したエルファロ

 東日本大震災後、女川町清水地区に誕生したトレーラーハウスの宿泊施設「ホテル エルファロ」の移設工事が完了し、3日に落成式がJR女川駅西側の現地で開かれた。本設の観光型ホテルとして5日からリニューアルオープン。初年度は1万7千人の利用を目標にしており、関係者らは神事やテープカットで町の滞在人口増加を祈願した。

 エルファロは、災害復旧工事に携わる関係者らの宿泊施設を確保しようと、町内の被災4宿泊事業者による「町宿泊村協同組合」(佐々木里子理事長)が、清水地区の町営住宅跡地に整備した。トレーラーハウスを活用した施設で、平成24年12月から今年5月初旬まで同地で営業を続けてきた。

 清水地区の土地契約が満了を迎えることから、利便性の良い駅前付近の町有地に移転本設することを決定。本格的な観光型ホテルに転換するため、ホテル エルファロ共同事業体(田中雄一朗代表)を立ち上げるなど組織体制も変えた。移転費用は約1億4千万円で、8千万円は県から補助金交付を受けた。

 新施設の客室数は63室。ソファベッドなどを新たに設けたことで収容人数は149人から195人に増えた。ロフト付きタイプもある。食堂機能のトレーラーハウスが集まるバルケをはじめ、敷地内にはたき火やBBQ広場も設けている。

 落成式では、田中代表が「場所の変更だけでなく、施設配置の工夫や観光型ホテルとして経営、運営の見直しも図って来た。エルファロはスペイン語で“灯台”の意味。駅前商業街区と密に連携し、町全体を回遊してもらうプランなどで波及効果を生み出し、町を照らすホテルとしたい」と語った。

 須田善明町長は「トレーラーハウスの宿泊施設は全国で初めての事例。災害発生時に短期間で対応する必要がある場合における選択肢の一つになる。オープン後は、経験を生かして町を盛り上げてほしい」と期待した。

 その後、関係者らがテープカットを行い、5日からの営業再開に向けて心を一つにした。

関係者がテープカットで祝った
関係者がテープカットで祝った

タグ:観光
最終更新:8月5日(土) 9時04分
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