石巻日日新聞

県合同庁舎もっと身近に 第1回ふれあいコンサート

施設利活用で9日初開催 住民の外出機会創出

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年9月5日(木) 9時08分
1階には広々としたロビーもある

 昨年、石巻市蛇田地区に移転新築した県石巻合同庁舎の利活用を広めていこうと、東部地方振興事務所は、9日に庁舎1階大会議室を使って「第1回ふれあいコンサートin石巻合庁」を開く。宮城県庁のロビーコンサートを参考とした初の試みであり、当日は石巻市民交響楽団がなじみ深い曲目を披露する。

 地方振興、土木、保健福祉、教育の各出先機関が入った合同庁舎は、石巻、東松島の市境にあり、周辺には復興住宅が立ち並ぶ。三陸縦貫自動車道からのアクセス性も良く、バス停留所も間近にあるほか、JR石巻あゆみ野駅が徒歩圏内と利便性に優れる。

 庁舎1階にサービスセンターや食堂、大会議室、そして広々としたロビーがあるが、各種申請や手続きなど明確な用事がある場合を除き、市町民が足を運ぶ機会が乏しい。

 このため同振興事務所は、周辺の復興住宅入居者をはじめ、石巻地方の住民が気軽に足を運んでもらう機会を作ろうと思案。県庁ロビーや石巻市役所議場でのコンサートに着目し、公務に支障のない時間帯で大会議室を利用した「ふれあいコンサート」を企画した。

 9日を皮切りに地域で活動する音楽団体の協力を得ながら本年度は10月、12月、来年3月と4回のコンサートを計画。身近で親しみの持てる合庁を目指していく。

 初回は石巻市民交響楽団から管楽器、弦楽器奏者によるアンサンブルを予定。「青葉城恋歌」「川の流れのように」、朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のテーマなど、耳なじみの曲を披露する。10月以降は高校や音楽団体に協力を求め、来年度からは公募で出演団体を募る。開催日はホームページ上で周知していくという。

 高橋剛彦振興事務所長は「地域住民の身近な施設、活動発表の場として利用してほしい。コンサートを通じて音楽による心の癒やしにもつながれば」と話していた。コンサートは午後0時15分から同45分まで。定員120人で先着順。入場無料。問合せは同事務所(95―1767)まで。

最終更新:2019年9月5日(木) 9時08分

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