石巻日日新聞

第95回石巻川開き祭り 復興完結へ8千発の大輪

2日間の人出 18万8000人 平成最後の夏物語閉幕

石巻市 社会 石巻日日新聞 2018年8月2日(木) 14時13分
打ち上げ場所真向かいの有料観覧席は、迫力満点の花火を楽しめた

 「第95回石巻川開き祭り」(同祭実行委員会主催)は1日夜、約8千発の花火が打ち上げられ、熱気に包まれながら幕を閉じた。実行委調べで来場者は7月31日と合わせて計18万8千人。最高気温が35度を超す猛暑日の中でもにぎわいと活気に満ちあふれ、復興途上のまちにいくつもの笑顔の花が咲いた。平成最後の夏物語は人々の心に思い出を刻み、5年後に控えた第100回記念に大きな弾みをつけた。

 川開き祭りの閉幕を盛大に彩る花火大会は、約8千発におよぶ光の芸術が漆黒のキャンバスに花開いた。今年は震災後初となる有料観覧席が、中瀬の打ち上げ場所の真向かいとなる旧北上川の右岸側に設けられ、ゆったりとした雰囲気の中で風物詩を楽しむ人たちの姿が見られた。

 開会で亀山紘石巻市長は「震災から7年、希望と復興の祈りを込めた川開き祭りが、市民一体となって開催されたことが何よりうれしい」とあいさつ。打ち上げは予定通りの午後7時半からスタートした。

 鮮やかな光と迫力で魅了するスターマインなど、趣向を凝らした多くの花火が夜空に打ち上げられ、見事な光の花が開くたびに歓声が沸き起こった。特に音楽と同調して次々と打ち上がるミュージック花火は、曲が終了すると同時に大きな拍手に包まれていた。

 同市渡波の阿部優香さん(19)と新田裕貴さん(22)は「花火大会を楽しむのは、小学生以来なので約10年ぶり。観覧席はゆったりとしていて、とても良いです」と夏のひと時を楽しんでいた。

最終更新:2019年6月3日(月) 20時17分
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