石巻日日新聞

700人が大漁踊り 陸上行事で有終 汗と笑顔を輝かせて

石巻川開き祭り

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年8月2日(金) 22時10分
老若男女が浴衣や法被姿で商店街を踊り進んだ

 石巻川開き祭りの陸上行事のフィナーレは代名詞の一つである「大漁踊り」。令和初の開催となった今年は企業や市民団体など14団体約700人が参加し、汗と笑顔を輝かせながら西日が差す商店街を踊り歩いた。

 大漁踊りは市政施行40周年を記念した昭和48年から続く伝統行事で、東日本大震災後に一時休止したが、平成25年に復活。今年もアイトピア通りから立町通りにかけた約500メートルをそろいの浴衣や法被姿で彩った。

 踊りは日が傾き出した午後4時に始まり、通りには「大漁唄い込み」が朗々と響き渡った。参加者は沿道の声援を受けながら約1時間かけて踊り切り、沿道で見守った石巻市立町の広田俊子さん(91)は「若い頃は毎年のように踊ったので、自然と心も体も踊り出しそう」と笑顔を見せていた。

 また今年はいしのまき観光大使で印象評論家の重太みゆきさんも亜細亜大学の学生と初参加。重太さんは「多くの声援で踊り切ることができて本当に気持ちいい」と充実した表情。さらに地元の石巻専修大学は約50人が参加し、石巻市真野出身で人間学部1年の阿部真里香さんは「小学校時代の鼓笛隊以来の参加。地域との一体感を感じた。来年も参加したい」と話していた。

最終更新:2019年8月3日(土) 11時07分

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