石巻日日新聞

W杯日ロ交流 元ロシア代表が石巻訪問

高校生らにラグビー指導

石巻市 スポーツ 石巻日日新聞 2019年9月27日(金) 8時43分
元代表選手と高校生がタッチラグビーで交流した

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会に伴って来日しているロシアラグビー連盟の役員らが22日、東日本大震災の復興支援の一環で石巻市を訪問した。セイホクパーク石巻(石巻市総合運動公園)では、元ロシア代表選手が高校生やスポーツ少年団でラグビーに励む子どもたちと交流した。

 訪れたのはロシア代表に帯同する連盟役員ら12人。石巻側からは石巻ラグビーフットボール協会の役員をはじめ、石巻、石巻工、宮城水産の3校ラグビー部員、スポ少の石巻ライノスの子どもたちが参加した。

 このうちロシア連盟の役員で元代表選手のグレブ・バプキンさんとオレグ・ブカロフさんは、高校生を対象に指導会を実施。パスやタックルなど基本を教えたほか、タッチラグビーで交流を深めた。

 石巻工業の伊藤允弥さん(3年)は「元代表は空きスペースを見つけて動くなど、ポジションの取り方が上手で参考になった。たくさん食べてたくさん練習しなさいとアドバイスをもらった」と話していた。

 ロシア代表はW杯開幕戦で日本代表に10―30で敗れており、オレグさんは「日本に負けたが、石巻はとても気に入った。相手を信頼し、敬う心とトレーナーの助言をしっかり守る姿勢が見え、私たちも初心に返ることができた」と語った。

 同協会の佐々木勝男会長は「はるばる石巻に足を運んでくれたことはありがたい。今後もつながりを大切にし、交流をさらに深めていきたい」と感謝していた。

 役員らは日和山や南浜地区も訪れ、復興状況を視察した。旧石巻ハリストス正教会にはイコン(聖像画)を寄贈したほか、夜は歓迎レセプションにも参加した。

最終更新:2019年9月27日(金) 8時43分

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