新天皇即位「令和」幕開け 石巻地方で記帳所設置
陛下「国民の幸せと平和」切望 改元で祝賀ムード一色
石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年5月1日(水) 19時26分天皇陛下が4月30日に退位し、皇太子さまが1日、新天皇に即位された。元号は平成から令和に変わり、前天皇陛下は上皇、前皇后美智子さまは上皇后となり、一切の公務から身を引いた。午前0時に令和元年が幕を開けると国内は祝賀ムード一色。石巻地方でもイベントや万国旗の掲揚が行われたほか、大安と重なったことで婚姻届けの提出や結婚式も開かれた。
戦後生まれとなる新天皇陛下は、皇太子時代の平成2年に東松島市(旧鳴瀬町)を訪れて野蒜築港を視察しており、29年11月1日には被災地の復興状況視察で宮城県を訪問し、名取市などで被災者と懇談されている。
新天皇陛下は1日の即位後朝見の儀で「常に国民を思い国民に寄り添いながら、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、世界の平和を切に希望します」と述べられた。
県石巻合同庁舎、石巻市役所、東松島市役所では、ロビーや市民サロンに退位への謝意と新天皇即位に対する記帳所を設けた。記帳所の設置は、今年2月の上皇さま御在30年祝い以来。前回は県内全体で5176人が記帳したという。
県石巻合同庁舎は1階に記帳所を設け、職員3人が対応。午前中は雨の中でも市民が続々と訪れ、上皇さまへの感謝と新天皇陛下に平和と安寧への期待を込めて記帳した。県では7日も午前9時半―午後4時半に記帳所を置く。その後、1日分と合わせて県で集約し、宮内庁に送る。
同市築山一丁目の遠藤一佳さん(35)は「前天皇陛下に『30年間お疲れさまでした』という感謝の思いを込めようと記帳に来た。新しい令和は、平和で災害のない時代になってほしい」と話していた。
また、同市沢田の阿部訓彦さん(56)は「平成の時代は国内でも私生活でもさまざまな出来事があったが、現在は良い方向に進んでいる。新天皇陛下には引き続き、日本の平和と国民の安寧を祈っていただければ」と語っていた。
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