石巻日日新聞

第95回石巻川開き祭り 孫兵衛船競漕 予選から白熱

さあ開幕 水の都の夏物語

石巻市 社会 石巻日日新聞 2018年7月31日(火) 14時06分
掛け声に合わせて力強く船を進める選手たち

 石巻市の夏を象徴する「第95回石巻川開き祭り」(同祭実行委員会主催)が、31日に中心市街地で始まった。午前中から大縄引き大会やお祭り広場でのステージイベントがにぎわい、旧北上川で水しぶきを上げる孫兵衛船競漕も予選から白熱。まちなかは吹き流しで彩られ、浴衣やそろいの衣装で行事に参加する人々が風物詩を色鮮やかに演出している。今夜は東日本大震災の犠牲者らを偲ぶ灯ろうが流され、供養花火が打ち上がる。1日は陸上パレードや花火大会があり、復興に向かうまちと市民の元気を発信していく。

◆オール握り水上決戦 発着所は住吉公園前に

 旧北上川を舞台とした水上行事の孫兵衛船競漕には、一般46チーム、女性限定のミニに16チームが出場し、31日は予選レースを展開した。職場や地域の仲間で組まれたチーム同士が真剣勝負を繰り広げ、文字通りライバルに水をあけると応援の同僚や知人らからひと際大きい歓声や拍手が起こっていた。

 コースは例年通り石巻大橋から下流400メートル。堤防工事の関係で今年から本部や発着場所は震災前と同じ、右岸側の住吉公園近くに戻った。予選は一般が2―3チーム、ミニは2チームで対戦。各組の1位が1日に行う準決勝、決勝に進んだ。

 一般で予選を突破した「くいな会」は、JAいしのまきや石巻市役所などの混合。男性に交じり、紅一点の漕ぎ手を務めた石巻高ボート部出身の岡史織さん(22)は「出場は初めてで、高校の時からの夢。オールの重さも長さも違い、新鮮な気持ちで漕いだ。あすも楽しいレースにしたい」と汗を拭った。

最終更新:2019年6月3日(月) 20時19分
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