石巻日日新聞

コバルトーレ女川 決めた!悲願のJFL昇格

3戦全勝で堂々1位 アマチュア 最高峰の舞台へ

その他地域 スポーツ 石巻日日新聞 11月27日(月) 15時07分
歓喜の瞬間に立ち会おうと駆けつけたサポーターとともに、悲願達成を分かち合った選手たち

 女川町を本拠地に活動するサッカークラブ「コバルトーレ女川」が、日本サッカーのアマチュア最高峰の舞台であるJFL(日本フットボールリーグ)への昇格を決めた。26日の「全国地域チャンピオンズリーグ2017(全国地域CL)」決勝ラウンド最終第3戦で関西王者のアミティエSC京都に1―0で勝利。下馬評を覆す3戦全勝で優勝をつかみ、コバルトーレ旋風を巻き起こした。

◆最終第3戦 京都に1―0

 千葉県市原市のゼットエーオリプリスタジアムであった決勝ラウンドで、コバルトーレは初戦でテゲバジャーロ宮崎を2―2のPK戦の末に撃破。続く第2戦もVONDS市原FCと1―1の死闘を繰り広げ、再びPK戦を制した。最終戦を残して引き分け以上で昇格が決まる状況となっていた。

 最終日の会場は強風が吹く荒天。ボランチ小川和也を出場停止で欠く中、MF國分俊樹が先発した。前半にあえて風下を選び、後半に勝負をかけることを選択。幾度もの相手の攻撃をしのぎ切り、0―0で折り返した。

 「次は俺たちの番だ」と迎えた後半だが、早々の5分に最悪の事態が起こった。先発した國分がシミュレーションの判定でこの日2枚目の警告で退場となり、数的不利を強いられた。そこからはパスサッカーを捨てて守備に専念。防戦一方を耐え続けた。

 そして迎えた後半36分、相手陣内の左サイドでフリーキックを獲得するとMF黒田涼太がこれをセット。ゴールに向かうボールを相手GKがパンチングしたところをFW吉田圭がボレー。再び相手DFに弾かれるが、これを途中出場のMF高橋晃司が叩き込み、値千金の先制点を奪った。試合はこのまま1―0で終了した。

 コバルトーレは平成18年に設立。市民、県、東北2部南、東北1部を勝ち進んだが、震災で1年間の活動休止を余儀なくされた。選手のほとんどが県外出身者ながら、再開後はスポーツ文化発展の起爆剤、さらには復興の象徴としても地域住民の希望となってきた。

 所属する東北1部リーグを5季目の昨季に初制覇。しかし、初挑戦の全国地域CLでは1次ラウンドで敗退した。それでも今季はリーグを連覇し、再び大舞台に挑戦。1次ラウンドを突破し、4チームで2枠の昇格権を争う決勝ラウンドに駒を進めた。

 下馬評で他チームが昇格の本命とされる中、その全チームを破って3戦全勝で優勝とJFL昇格をもぎ取った。

 試合終了後、選手や監督はたまらず男泣き。客席でもサポーターが涙し、今季一番大きなコバルトーレコールが響いた。

 悲願達成に成田星矢主将は「やっとここから恩返しへ新しいスタートを切られる」と語り、阿部裕二監督も「震災の年に監督となり7年。たくさんの思いをつなぎ、ここまでこられた」と感謝を口にした。

 なお、2位にはテゲバジャーロ宮崎が入り、昇格権を得た。両チームの正式な昇格は12月6日のJFL理事会で決定する見通し。

最終更新:11月27日(月) 15時18分
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