石巻日日新聞

コバルトーレ女川 全国地域CL決勝ラウンドへ 戦いはまだ続く

女川町 スポーツ 近江 瞬 11月13日(月) 14時51分 配信
初戦から強さを発揮したコバルトーレ(10日、FC刈谷戦)

 東北社会人リーグ1部を連覇したコバルトーレ女川が悲願のJFL昇格へ全国地域CLの決勝ラウンド進出を決めた。8日、汗がにじむ暑さの鹿児島県に到着した選手たちの表情は、初出場だった昨季とは違った。昨年の悔しさを知る選手が多い中で、終始リラックスした様子を見せた。「相手がどこというのは関係ない。やるべきは我々のいつものサッカー」。阿部裕二監督はこれまでも常にそう語ってきた。

 リラックスしていることは、決して覚悟や強い思いが足りないということではない。この舞台に戻ってくるまでの1年間、選手たちは“勝って当たり前”という重圧を背負い、「地域とともに」というスローガンのもとで戦ってきた。そして、その思いを全国の舞台でも表現した。

 初戦の刈谷戦勝利には「下馬評を覆す大金星」と評する声もあったが、会場にいた観客からは「こんなにうまいサッカーをするチームがあるのか」「全国地域CLでこんなに良いサッカーが見られるとは」との言葉もあるほど、コバルトーレのパスサッカーは相手を翻弄し、観客を魅了した。敗戦した宮崎戦も結果こそ負けだが、試合を支配していたのはコバルトーレなのは明らかだった。

 8―1で十勝に大勝し、他グループの結果を待った選手たち。「やれることはやった。後は天命を待つだけ」とすがすがしい表情を見せた。そして、サッカーの神様はコバルトーレに微笑んだ。「ここから。まだ我々は何もつかんでいない」と阿部監督は喜びを抑えて、気を引き締めた。

 コバルトーレがJFLに昇格するには残る決勝ラウンドの3戦での2勝が必要だ。対するは1次ラウンドを首位で勝ち進んだ強豪3チーム。一皮も二皮もむけた選手たちが女川にスポーツ文化発展の吉報を持ち帰ることを期待したい。

最終更新:11月13日(月) 19時05分

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