石巻日日新聞

リボーンアート・フェスが幕開け 浜やまちで多彩に表現

9月10日まで51日間 牡鹿半島の豊かな食材も提供

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 7月22日(土) 19時56分 配信
開幕記念の演奏を行う小林さん(右)ら

 復興に向かう震災被災地を芸術や音楽、食の力で盛り上げる総合祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2017」が22日、石巻市の牡鹿半島やまちなかを中心に開幕した。9月10日までの期間中、現代アート作家約40組が手がけた作品の展示や音楽ステージが繰り広げられるほか、有名シェフによる地元食材を使った料理が提供される。イベントを楽しむためには展示作品や一部の音楽ライブが観覧可能な有料チケットが必要となる。

 被災地の復興支援などを目的に初開催するRAFは石巻中心市街地や牡鹿半島の山や浜などを展示会場に、作家が復興への思いを込めた作品を展示。「中心市街地」「桃浦・荻浜」「鮎川」の3エリアに住民と協同で手がけた作品や石巻の文化や素材を取り込んだ現代アートが並ぶ。

 開幕に先立ち21日、まちや自然、文化や歴史と共演する出展作品の一部が報道向けに公開された。昨年文化勲章を受章した世界的な前衛芸術家の草間彌生さんの「真夜中に咲く花」やRAFのシンボルにもなっている名和晃平さんの高さ6メートルの白鹿「White Deer(Oshika)」、震災により石巻市内で亡くなった命と向き合い制作するパルコキノシタさんの「います」などが、作者の思いとともに紹介された。

おしか御番所公園に展示されている草間彌生さんの「真夜中に咲く花」
おしか御番所公園に展示されている草間彌生さんの「真夜中に咲く花」

 名和さんの白鹿が立つ荻浜には、食の拠点「Reborn―Art DINING」も設けられており、オープンを前にレセプションが開かれた。

 音楽プロデューサーでRAF実行委員長の小林武史さんと歌手のSalyuさんが開幕を記念して歌声を披露。名和さんは「山から降りてきた鹿が空を向いて文化の夜明けを告げるような作品にした」と話していた。

 県内在住者を対象とした地元割引券(1日券)は1千円で、ロマン海遊21や旧観慶丸商店、荻浜の牡鹿ビレッジなどに設置されるRAFインフォメーションセンターで身分証明書を提示することで購入が可能。作品の詳しい展示場所は公式ホームページに掲載されている。

市役所前で開会セレモニー 東北初の総合芸術祭に期待

市役所前で行われた開会セレモニー
市役所前で行われた開会セレモニー

 リボーンアート・フェスティバルの開会セレモニーは22日午前、石巻市役所前で行われた=写真=。亀山紘石巻市長と小林武史さんの2人の実行委員長をはじめ関係者がテープカットし、51日間にわたる東北初の総合芸術祭の始まりを告げた。

 セレモニーには名誉実行員長を務める県知事の代理で河端章好副知事、顧問である塩釜市、東松島市、松島町、女川町の各首長らも出席。亀山市長は芸術祭を被災地の復興や文化を発信する機会ととらえ、「一期一会を大切に関係者一丸となってお迎えしたい」とあいさつした。

 小林さんは「魅力づくりが復興に必要。来てよかったと思われるようにしたい」と長く続けていく決意を述べた。

最終更新:7月22日(土) 19時56分
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