石巻日日新聞

兆し抱く 二重の虹 石巻地方にかかる

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年3月12日(火) 23時31分
岡さんがスマートフォンで撮影した虹

 震災から8年の11日、石巻地方は雨風で大荒れとなったが、日没間際の西の空に晴れ間が見られ、石巻市の上空にかかる二重の虹が見えた。犠牲者をしのぶ涙雨の後の七色の光は、見た人にそれぞれ何かの兆しや希望を抱かせたようだ。

 東松島市矢本の松島基地近くで自動車修理業の(株)オートガレージを営む岡壮彦さん(55)は、外出しようとした午後5時過ぎ、石巻方面にかかる二重の虹の橋を見た。わずか数分の出来事で、岡さんも被災を経験しているだけに「虹のアーチが石巻地方を包みこんでいるようで、復興への希望の光に見えた」と心を動かされていた。

最終更新:2019年3月12日(火) 23時31分

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