石巻日日新聞

石ノ森萬画館 ライダー20展 月別来場者は過去最高

延べ9万人 街なかも活性化

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年7月12日(金) 17時09分
黄金週間のライダーショーは人で埋まった

 石ノ森萬画館で4月20日から6月30日まで開かれた「平成仮面ライダー20展~平成を駆け抜けろ!~」の来場者は9万2700人となり、平成13年の開館以来、4―6月の月別来場者数では過去最高を記録した。特に黄金週間は県内外の家族連れでにぎわい、スタンプラリーの相乗効果で街なかにもにぎわいが生まれた。13日からは自転車レースを題材にした人気マンガ「弱虫ペダル」の特別企画展が始まる。今回もスタンプラリーが企画されており、街なかの周遊が期待されている。

 「平成仮面ライダー20展」は、仮面ライダークウガから現在の仮面ライダージオウまでの20作品を題材にした特別企画展。クウガが登場した初日だけで約3800人の来場があり、子ども、大人を問わない人気キャラクターだけにその後も好調を維持した。

 皇位継承で異例の10連休となった今年の黄金週間。連休中の「春のマンガッタン祭り」は、入場待ちに長蛇の列ができ、屋外では仮面ライダーショーも催された。この10日間で4万2500人が同館を訪れ、会期中の月別来場者数では13年の開館以来、過去最高を記録した。

 連動企画では、街なかを周遊するスタンプラリーが好評。石巻駅から同館までの間にある全20カ所のポイントでスタンプを集め、景品と交換した到達者は1万3600人を数えた。台紙の配布は約2万5千枚であり、実際にはさらに多くの人たちが繰り出した。

 石巻観光協会ではスタンプ台を設置していた市かわまち交流センターの来場者が大幅に増え、施設の認知に効果があったという。同じく設置場所だったコモンシップ橋通りにも人が流れ、ここで飲食店を営む佐々木亮介さん(34)は「段違いの人出。萬画館の企画に合わせた仕掛けを地域全体で考えれば、さらに良い循環を生み出せる」と話していた。

◆13日から弱虫ペダル展 ラリーで周遊に期待

 同館では、13日から第74回特別企画展「弱虫ペダル展」を開催する。自転車のロードレースを題材にした週刊少年チャンピオンでの連載作品であり、“弱ペダ”の愛称で親しまれる。平成20年から連載開始され、単行本は現在62巻を数える。

 10月14日までの会期中は、2階企画展示室に肉筆原画やカラーイラストなどを展示するほか、萬画館の周辺地域を対象に15カ所を巡るスタンプラリーを行う。全国から自転車愛好家や作品のファンが訪れると見られる。

 スタンプ台が設置されるいしのまき元気いちばでは「萬画館やコモンシップなどと情報を共有し、街なかを訪れる人たちが増える仕組みづくりをしていきたい」とし、中心部の活性化に向けた道筋を模索しているという。

最終更新:2019年7月19日(金) 9時47分
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