石巻日日新聞

暖流寒流 コラム

石巻市 コラム 石巻日日新聞 1月7日(月) 16時16分

 記者になって30年余りの中で時代の終わりと幕開けを2回経験した。昭和から平成へ、そして20世紀から21世紀への移行だ。このうち昭和が終わった日は、30年前の今日のこと。

 昭和64年1月7日午前6時33分、昭和天皇が崩御された。約1時間半後の宮内庁発表を境にテレビは一斉に特別編成に切り替わった。民放各社もCMを外して判で押したような内容の番組を2日間流し続けたため、レンタルビデオ店が繁盛した。

 「平成」の元号発表は午後2時半過ぎ。色紙を使ったのはテレビ記者のアイデアだった。「昭和」の元号が発表された時、なじみの薄い「昭」の漢字を伝えにくかったことから知恵を絞った。

 30年前の今日は石巻も厳粛な雰囲気が漂っていた。天皇陛下への弔意から夕刻のどんと祭を待たずに朝から神社には正月飾りを納める市民が次々と訪れ、県合同庁舎の記帳所にもたくさんの人が並んだ。立町通りに半旗が掲げられ、多くの行事が延期。各市町は公式行事を6日間自粛し、職員にできるだけ質素な服装で業務にあたるよう申し合わせた。

 30歳以下は当然ながら、それ以上の世代も記憶が薄れているあの日を、時代の記録として振り返ってみた。今年はどんな景色が広がるのだろうか。

(平成31年1月7日)

最終更新:1月7日(月) 16時16分
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次代への軌跡 「少子高齢化による石巻市の人口減少」
平成17年の合併時に17万人いた石巻市の人口は減り続け、今や14万人ほど。東日本大震災の被害の大きい地域の減少が目立つ。しかし、そうでない地域でも町内会など自治会活動の実働を担う人が高齢化し、継続に支障が出てきている。
※執筆担当記者へご意見、ご感想をお寄せください。
企画連載「次代への軌跡」は、地域の今を未来への軌跡の起点としてとらえ、各分野における課題と思われる事象について、記者一人一人が向き合い、読者の皆様と一緒に考えていくきっかけにしていくコーナーです。
働く人が減るということは、稼いだお金を使う人が減ること。つまり、経済が縮小するということだ。商店の経営環境は厳しくなる。企業のもうけが減れば市の税収も減り、行政サービスが低下するおそれもある。補助金が投入される住民バスや路線バスをはじめ、公共交通は現状のままでの維持が困難になってくる。
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人口減少しても活力あるまちを目指すべきだろう。人が減るということは、一人一人の活躍の場が広がるということ。個人の仕事や学業に専念するばかりでなく、多くの人がまちづくりや身近な地域の活動に参画していくことを提言したい。

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