石巻日日新聞

しゅんせつ工事で車両多数発見 旧北上川河口 約10日で計6台

震災不明者の手掛かり探る

石巻市 社会 石巻日日新聞 8月31日(木) 15時19分 配信
30日に見つかった車両。手がかりを探した

 離島航路の水深を確保するしゅんせつ工事が石巻市中瀬エリアの旧北上川河口で進められる中、東日本大震災で水没したとみられる被災車両が相次いで発見されている。30日にも内海橋から河口に100メートルほどの地点で軽自動車1台が発見された。石巻署が身元不明者との関連の有無を調べた。

 しゅんせつ工事は今月18日にスタート。川底にたまった土砂やヘドロを取り除き、水深約2メートルの確保を目指している。第1期工事では、平台船に油圧ショベルを乗せて深さ約1メートルを掘り進めているが、30日までに車両計6台が見つかった。

 これまでも防潮堤関連工事で小型重機などの発見はあったが、短期間でこれだけ見つかるのは異例という。車両は軽トラックや軽自動車、普通車などさまざま。船で雲雀野ふ頭の調整地に移され、石巻署と市、工事の発注者である港湾事務所職員が車体に刻印された特定番号やダッシュボード内の車検証などで所有者確認を進めている。判明後は、市を通じて持ち主に連絡。処分に向け調整する。

 30日に見つかった車両はダイハツ製だが、海水によりほとんどがさび付いており、刻印などがつぶれていたほか、ダッシュボードも損壊していた。それでも石巻署員たちがヘドロをかき出すなどして不明者に関連する手がかりを探していた。

 石巻署管内では昨年9台、今年は11台の水没車両が見つかっているが、遺骨や遺品などに関する手掛かりはなかった。今なお500人近くが行方不明となっており、同署では「震災から6年以上が経過し、情報が不足する中で新たな水没車両が見つかることは手掛かりにつながる可能性がまだあるということ。継続して捜索を続けていきたい」と話していた。

最終更新:8月31日(木) 18時34分

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