石巻日日新聞

 女川町の離島、出島(いずしま)と本土の竹浦をつなぐ「出島架橋」の組み立て工事が進んでいる。アーチ形の橋本体(長さ364メートル)の組み立ては架設場所から離れた女川港石浜地区の岸壁で行われており、完成後、今秋には海上輸送して架け、町道女川出島線と接続する。地元にも橋に対する愛着や興味関心を持ってもらうため、30日は女川中学校1年生31人を対象に石浜の工事現場見学会を実施。生徒は間近で見る橋の大きさと迫力に驚きの表情を見せていた。

本土(手前)と出島をつなぐ現場。今後、橋を海上輸送で運ぶ

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 石巻市は30日の市都市計画審議会(丸岡泰会長)で、蛇田の石巻赤十字病院周辺で民間開発による大型商業施設や医療・介護施設などの建設が計画されていることを明らかにした。令和9年4月の開店が想定されているという。審議では、県に対して同病院を含む市街化調整区域21.1ヘクタールの市街化区域編入を申し出する石巻市案を承認した。

 市街化区域の編入は県の決定事項であり、石巻市案としての申し出が必要になる。開発が計画されているのは、三陸道石巻女川インターチェンジと国道45号の間の西道下地区。民間3者からあった提案を審査した市は、幹線道路沿いの商業地形成が石巻広域都市計画の方針などに合致すると判断し、市街化区域編入を申し出することを審議会に諮った。


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 昭和48年の石巻市市制施行40周年を記念し、10年に1度上演されている市民参加型舞台公演カンタータ「大いなる故郷石巻」が28日、マルホンまきあーとテラスで開催された。女優の三國裕子さん(72)の総合演出によるソプラノとバリトン、大合唱、管弦楽、踊りを融合した新たな古里賛歌を披露。1千人を超す超満員の観客が惜しみない拍手と歓声を送り、石巻の魅力を再確認した。

 10年ごとに上演されているカンタータだが、震災後の新たな芸術文化の拠点として複合文化施設が開館したことを記念し、令和3年の公演を計画していた。コロナ禍で2年連続の延期となり、作品の誕生から50周年と重なる令和5年の開催に。このため、震災復興祈念のほか、同施設の開館記念事業を銘打って上演された。


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 石巻市の広報紙「市報いしのまき」の原点となる「石巻町報」(発行・石巻町役場)の第1号が見つかった。発刊の辞で、当時の武山一郎石巻町長は「町務の状況を民衆に知らせる方法がなかった」と発刊の理由を説明。町役場は「町民諸君に報告」と見出しを立て、小学校や図書館、金融機関など閲覧場所を明記していた。町報は㈱青葉電気商会=同市鋳銭場=の店主、佐藤英一さん(75)の自宅で発見された。

 「亡くなった父親の私物を整理しようと4月に自宅(水明町)にあった机の引き出しを開けたら、ビニール袋に入った四つ折りの紙が出てきた」と佐藤さん。色あせ、一部で破損もあるが、保存状態は良く、それが石巻町報の第1号であることが分かった。


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JR東日本から感謝状


 JR東日本東北本部は23日、ホームから線路に転落した10代男性を助けるため、迅速に列車の停止手配を行った石巻工業高校3年の冨士原琉さん、石巻好文館高校2年の早坂未来さんに感謝状を贈った。偶然事故現場に居合わせた2人は的確な対応で列車を止め、男性は車掌らの手で線路から引き上げられ、無事に救助された。


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