門脇中統合は3年度 校舎、名称も石巻中学校
来月にも準備委設置へ
石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年10月24日(木) 8時40分石巻市教育委員会は21日、統合に向けた検討を進めている市立石巻中学校と門脇中学校について、使用施設を石巻中とすることを地区住民に説明した。門脇中を廃止し、令和3年4月1日に石巻中に統合することは、これまでの地区懇談会や両校PTA総会で了承されており、31日の市教委定例会で正式決定されれば、両校の教師や保護者を中心とした検討組織を設置し、具体的な準備に入る。
統合後の名称も「石巻中学校」となる。使用施設の選定は両校の教師に確認しつつ、教育効果や学習環境の充実、学校運営上の利便性、維持管理の運営費用を考慮した。
門脇中は校舎が昭和52年以降、体育館が平成22年の建設。石巻中は校舎が昭和46年以降、体育館が49年と築年数が経過しているが、耐震性は問題ないという。一方、校庭は門脇中の約1万5千平方メートルに対して石巻中は約2万平方メートルと広く、市教委は教育活動や部活動など総合的な視点から石巻中が望ましいとした。両校PTAにも、反対意見がないことを確認した。
統合に間に合わないものの、市教委は今後、事業計画を策定して必要な施設改修を行う予定。11月以降に教師や保護者の統合準備委員会を立ち上げ、門脇中の閉校行事やPTA組織の統合も話し合う。
これらの説明は石巻中体育館であり、住民ら約30人が参加。境直彦教育長は「理解を得つつ、次の準備に進ませてほしい」と求めた。
参加者から廃止後の門脇中について質問があり、市教委事務局は「何らかの利活用をしたい。(市教委で)決まらないときには、市全体で検討する」と返答。生徒や教師の移動や管理の支障から基本的に両施設の併用をしないが、「部活動などで体育館や武道館の使用を検討する余地がある」とした。統合後の生徒に配慮した教師の配置についての要望もあった。
門脇中は門脇小の閉校で連携校が大街道小だけとなったことで生徒数が減り、本年度当初で113人。令和5年度には全学年1学級となる。すでに部活動も困難となり、昨年度の門脇中PTAは石巻中PTAの協力を得て市教委に早期統合を要望。市教委の小・中学校学区再編計画の決定に先立ち、具体の検討が進んだ。
統合後は10学級351人の生徒数が見込まれ、当面は9学級以上の適正規模を維持できる見通し。
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