マンホールカードが熱い ご当地でふた図案化
石巻 川開き花火など 下水道PRと観光期待
広域 政治・経済 石巻日日新聞 2019年8月13日(火) 8時58分石巻市は、川開き祭りの花火大会などをイメージしたマンホールのふたの絵柄をカードにし、中央のかわまち交流センターで無料配布している。下水道処理に親しみを持ってもらおうと、業界団体下水道広報プラットホーム(GKP)が企画監修している「マンホールカード」の一つ。収集家がおり、観光面での効果が期待されることから各自治体で発行が相次いでいる。すでに東松島市と女川町でも取り組んでおり、石巻市と同時に県東部下水道事務所も始めた。
マンホールカードは自治体の応募をもとに抽選で発行される縦8.8センチ、横6.3センチのコレクションカード。各自治体の配布場所で一人1種類につき1枚無料でもらえる。平成28年4月に第1弾が作られ、市と同事務所は第10弾として7日から配布を始めた。第10弾は47自治体61種の発行で、累計発行数は454自治体539種414万枚という。
市のカードは、旧北上川に架かる橋を中心に夏の夜空を彩る川開きの花火大会、橋脚でたわむれるハゼ、ウグイを描いた。裏側にはデザインの由来が記され、市ホームページにつながるQRコードが付いている。
作成はGKPが行い、費用は2千枚で4万円。市は4千枚を用意して在庫がなくなれば追加で発注する。配付場所の同センター(午前9時―午後9時)に目印ののぼりを立てた。
マンホールのふたの絵柄は自治体によってさまざまで、カードになることで集める楽しさがある。原則、現地でないと手に入らないため、熱狂的な収集家もいるようだ。石巻市内には石ノ森章太郎作品のロボコンが描かれたふたもあり、次の応募も検討していく。
石巻地方では東松島市がご当地キャラクターイート&イ~ナ(第4弾)、松島基地のブルーインパルス(第9弾)の絵柄のカードを発行。女川町も第9弾でウミネコと桜、杉をモチーフにしたカードを配布している。東北地方のカードは外枠が黄緑色で統一されている。
◆親しみやすいキャラ 県東部下水道事務所
県東部下水道事務所のカードは、平日が石巻浄化センター内(株)アイ・ケー・エス流域管理事務所=石巻市蛇田=で午前9時から午後4時半、土日祝日は県慶長使節船ミュージアム=同市渡波=で午前9時半から午後4時まで配布している。
カードにしたのは北上川下流流域や北上川下流東部流域のPRキャラクターであるモグラの「もぐベェ」、カッパの「カゥパ」が描かれたマンホールのふた。2体のキャラを石巻市の木「クロマツ」で囲んでおり、子どもにも親しみやすいデザインとなっている。
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