石巻日日新聞

26日に矢本海浜緑地再開園 プレオープンで試打

地域最大のパークゴルフ場新設

東松島市 スポーツ 石巻日日新聞 2019年4月19日(金) 21時20分
広々としたパークゴルフ場。プレオープンには大勢の愛好者が訪れた

 東日本大震災で被災し、休園していた東松島市大曲浜地区の県立都市公園矢本海浜緑地が26日に再開する。西側に複合遊具や芝生広場、バーベキュー広場を整備し、東側には石巻地方最大級の54ホールのパークゴルフ場を設けた。一般開放は西側が26日、パークゴルフ場は27日。ゴルフ場は18日限定でプレオープンし、市内外の愛好者がプレーを楽しみながら芝やコースの状態を確かめた。

 同公園の整備は主に県が実施。震災前の用地を一部廃止し、大曲浜地区の産業用地の西側に再整備した。公園の総面積は約11ヘクタールで西側の遊具や芝生広場が約3ヘクタール、東側のパークゴルフ場は約8ヘクタール。西側は県から指定管理を受託した(株)東北ダイケン、東側は市の指定管理を受託した東松島みらいとし機構(HOPE)が管理を行う。

 ゴルフ場は日本パークゴルフ協会認定で6コース計54ホールは石巻地方最大級。休養施設で鉄骨3階建てのクラブハウスがあり、1階の食堂(74席)では麺類や丼物のランチが楽しめる。屋上の展望デッキでは航空自衛隊松島基地のブルーインパルスの訓練が間近で楽しめる。芝養成で今秋までは36ホールの運用となる。

 プレオープンで「さくらコース」「サルビアコース」などが一部開放された。参加者はコースや周辺環境に気を配りながら状況を確認したほか、芝目にも目を凝らした。石巻市貞山の雫石憲一さん(72)は「ここは震災時に自宅があった場所。複雑な気持ちだが、前に向かってプレーすることで、むしろこの場所に親しみが持てる。自宅に帰るような気持ちで今後も利用したい」と話した。

 パークゴルフ場は年末年始や荒天以外は無休。営業時間は4―10月が午前8時半―午後5時、11―3月は午前9時―午後4時。利用料は高校生以上500円、中学生以下300円、用具貸出料300円。西側の広場は毎週火曜定休、午前8時半―午後6時が利用時間だが、冬季は同5時まで。西側広場とクラブハウスは入場無料。

 問合せはパークゴルフがHOPE(98―7089)。西側広場はダイケン(82―9472)。

最終更新:2019年4月19日(金) 21時20分

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