旧野蒜小を民間に貸与 来春 防災体験施設オープン
石巻日日新聞 2017年6月2日(金) 震災の津波で被災した東松島市の旧野蒜小学校校舎が防災体験施設に生まれ変わることになり、5月31日に市と運営会社の間で契約が結ばれた。来年4月から利用を開始し、初年度は6万8千人の利用を見込んでいる。
希望、防災、未来(フューチャー)から「KIBOTCHA(キボッチャ)」と命名。運営は自衛隊OBらで組織する貴凛庁(江口紀代子社長)=東京都台東区=が行う。改修事業費は約3億2千万円だが、6割は県補助。市は校舎と敷地を10年間無償貸与する。
1階は特産のカキなどが味わえる食堂(130席)、物産店、浴室を計画。2階は最新デジタル技術で防災を疑似体験でき、語り部の話も聞ける。3階は68床の宿泊施設。入館料は子ども300円、シニア500円、一般700円。宿泊は1泊2食で5千円を見込んでいるという。
契約締結は市役所であり、江口社長は「防災体験は危険からの脱出をイメージし、体感的に学べるようにしたい。多くの卒業生を輩出した野蒜小の役割を認識し、新たな地域の施設としたい」と話した。雇用は30人程度を見込み、災害時は避難者を受け入れる。
渥美巖市長は「被災で周囲に宿泊施設がないのが悩みだった。宮戸を含めて観光地としての整備を図り、交流人口を広げたい」と述べた。市は当初、校舎を解体する計画だったが、一時避難所としての保存を求める地元の声を受け、施設の有効活用に切り替えた。
【写真】契約締結した江口社長(左)と渥美市長
最終更新:2017年6月2日(金)
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