スペインから視察団 ハポン姓の21人 都市同盟締結など提案
歴史がつなぐ交流 未来へ
石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年8月10日(土) 9時23分配信スペインのコリア・デル・リオ市から8日、支倉常長を大使とした慶長遣欧使節団の子孫とされるハポン(日本)姓の視察団21人が石巻市、女川町を訪れた。団体での来訪は平成25年に同市でコリア市の合唱団が公演を行って以来。各首長にコリア市長からの親書を届けたほか、復元船サン・ファン・バウティスタ号を見物して自らのルーツに思いをはせた。
コリア市近郊にはハポン姓の人が約650人暮らす。現地には日西支倉常長協会(ファン・フランシスコ・ハポン・カルバハル会長)もあり、東日本大震災後には追悼式などを開いてきた。
現地の活動を受けて昨年、日本でハポン・ハセクラ後援会(白田正樹会長)が発足。今春は女川町の少年サッカーチームをコリア市に派遣し、交流を深めた。こうした中で日西協会でも訪日の機運が高まり、今回の視察が実現した。
7月30日から京都や東京を巡ったファン会長ら一行は、白田会長や支倉家第14代当主の支倉正隆さんらと8日に石巻地方を訪問。亀山紘市長、須田善明町長への表敬訪問では都市同盟の締結などさらなる交流を求め、両首長も前向きな姿勢を示した。
サン・ファン館では職員から遣欧使節団に関する解説を受け、復元船を見物。4回目の訪問となったファン会長は「日本には自らのルーツとしての深い思いがあり、復元船から過去がリアルに感じられる。今後、すべてのハポン姓の人たちが交流活動に関わっていければ」と話した。
同館で使節団は、ハセクラ後援会を通じて縁を持った石巻市立東浜小学校の全校児童10人と交流。白田会長は「コリア市との交流を子どもたちの代まで引き継ぐ。そのために今後は民間の力だけでなく、行政的な支援も必要」と語っていた。
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