女川町、コバルトーレ パートナーシップ締結 町を挙げてチーム応援
協力体制さらに強固へ
女川町 政治・経済 近江 瞬 2019年12月10日(火) 8時54分女川町と社会人サッカークラブ「コバルトーレ女川」などを運営する(株)コバルトーレ女川(近江弘一社長)は8日、ホームタウンパートナーシップ協定を結んだ。柱は①町民をあげて「コバルトーレ女川」を応援する機運の醸成②サッカーを通じたスポーツ振興③スポーツによる活力あるまちづくりの推進―の3つ。これまでの実質的な協力体制を正式なものとし、さらなる地域活性に向けた連携の土台としていく。
コバルトーレ女川はスポーツを通じた魅力的なまちづくりを目指す「女川スポーツコミュニティー構想」を掲げ、平成18年4月に創設。震災の活動休止もあったが、来季で15年目となる。
悲願の昇格を経て30年度はアマチュア最高峰の日本フットボールリーグ(JFL)に挑むも1年で降格。現在はJFL再昇格とその先のJリーグ参戦を目指し、東北社会人1部を戦う。
運営会社の(株)コバルトーレは創設以来、トップチームの試合や活躍による「女川」の発信のみならず、選手の地域イベントへの積極的な参加、小中高校生を対象とした下部組織の運営、全国規模の大会誘致などで町の振興に貢献してきた。
町はJFLに昇格した一昨年からチームスポンサーとして財政的支援を実施。今回の協定はこれまで実質的になされてきた協力体制を改めて公式にするものであり、また、コバルトーレが目指すJ3加入の条件の一つでもある。
来年12月には震災後に解体された陸上競技場に代わる施設で、J3規格の約5千人を収容できる球技場が新設予定とあり、完成後はコバルトーレが本拠地として使用することが想定される。
協定締結を踏まえた連携の足掛かりとして今後、全戸配布の町報にコバルトーレを紹介するページを設けることも検討。同社も試合などを通じて女川の名前を広く発信していく。
締結式は同町浦宿浜の女川温泉ホテル華夕美であり、須田善明町長と近江社長が協定書を交わした。近江社長は「町と共に一つの有機体として高い目標へ一緒に進む土台ができた」、須田町長も「私企業だが、地域にとって公共財とも言える大きなコンテンツ。相互でさらに良い方向に連携したい」と見据えた。
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