サン・ファン保存有志の会 現地修復を県に要望へ
民意形成など3点で活動
石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年8月23日(金) 14時06分老朽化した復元船サン・ファン・バウティスタ号を解体し、4分の1サイズで復元する県の方針に対して、原寸大での保存を求めて発足した石巻市民の有志団体の第2回会合が21日夜、市かわまち交流センターであった。年内をめどに、現在の木造復元船を現地で修復・保存することを県に求めることとし、技術(工法)、資金確保、民意形成の3点で今後、具体的な動きを展開することを決めた。
「サン・ファン・バウティスタ号の保存を考える会」と称した有志団体で、会合に先立つこの日の午後にメンバー7人が復元船のあるサン・ファン館=渡波=を視察。指定管理者の公益財団法人慶長遣欧使節船協会職員らから説明を受けるとともに、船内の現状を確認した。
会合では、腐食の具合から現在の船を動かすことは困難であるとして、現地での修復・保存を前提に工法を提示していくことを申し合わせた。費用については数十億円と推定し、県内の枠にとらわれず広く相談・打診する方針を決めた。
また、令和3年以降とされる解体時期が差し迫っており、迅速にできるインターネットの署名活動を模索。ホームページを立ち上げて保存活動の背景や船の歴史的価値を掲載し、SNSなどでも発信する。団体は民意の形成を最も重要視しており、すでに関心を持つ著名人にも協力を求めていきたい考えだ。
次回は9月中に開き、技術、資金、民意形成についてより実務的な動きを提案していく。
同会の共同発起人である(株)齋武商店の齋藤祐司社長は、「歴史的価値のある船の保存へやれるところまでやる。地域や世界の知見を集めて提言したい」と話していた。
最終更新:2019年8月23日(金) 14時07分
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