石巻日日新聞

令和初の勝者は石巻高 石巻商と伝統の定期戦

2年ぶり59回目

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年5月16日(木) 19時46分
野球部の熱戦を声援で盛り上げた生徒たち

 「令和」初勝利をかけた石巻高校(神成浩志校長)と石巻商業高校(三浦義雄校長)の定期戦が15日、石巻市民球場で行われた。昨年度は野球部員の不足で見送っており、2年ぶり59回目の開催。両校硬式野球部の熱戦を全校生徒が全力の応援で盛り上げた。勝利は石巻高が手にし、硬式野球の通算成績は石巻19勝、石巻商13勝、4分けとなった。

 伝統の定期戦では両生徒が校歌を披露。選手代表で石巻高野球部主将の遠藤和さん(3年)が「ここでプレーできることに感謝して正々堂々戦い抜く」と宣誓した後、始球式で石巻高の神成校長が投手、石巻商の三浦校長は打者を務めた。

 試合は石巻商が初回に3点を先制した。昨年から応援団が組織できていない石巻商だが、生徒会を中心に懸命なエールで選手を支えた。対する石巻高も息の合った声援を受け、その裏に2点を返した。結果は21―7(七回コールド)で石巻が勝利した。

 石巻高応援団の佐々木朝陽団長(3年)は「何より定期戦が開かれることに感謝。石巻商の皆も応援団が結成できない中で仕上げてきてくれて互いの団結が深まった」と話し、応援の指揮を執った石巻商生徒会長の上田寧さん(同)も「2年ぶりの定期戦で伝統の大切さを実感した。石巻高の応援の姿に生徒が一丸になることの良さを感じた」とそれぞれに尊敬の思いを語っていた。

最終更新:2019年5月16日(木) 19時46分
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