石巻日日新聞

大阪で1500人を前に堂々 石巻「集」 キッズコーラス

歌声で届けた 未来へ向かう姿

その他地域 教育・文化 石巻日日新聞 5月12日(土) 19時23分
3カ月間の練習の成果を存分に発揮した子どもたち

 大阪市での公演に向け、石巻地方の小中学生を代表して結成された「石巻『集(つどい)』キッズコーラス」が4日、国内最初のクラシック専門ホールとして名高い大阪ザ・シンフォニーホールの舞台に立った。1500人を超える大観衆を前にオーケストラの生演奏に乗せて、堂々と練習を重ねてきた歌声を響かせ、東日本大震災から7年を経て前進する石巻の姿を伝えた。

 子どもたちが出演したのは、震災後に石巻地方への支援を続ける「関西音楽人の力『集』」(井村誠貴代表)が毎年開催している震災復興チャリティーコンサート「未来へつなぐ『集』コンサート2018」。これまでには平成28年に桃生中総合文化部、29年に石巻好文館高吹奏楽部が招かれているが、公演へ団体を発足させての参加は今回が初めてとなった。

 同コーラスは石巻市教委も連携し、オーディションを経て2月に結成。石巻地方13小中学校の小学4年から中学3年生までの30人がこの3カ月間、毎週日曜日の合同練習や自宅での自主練習で歌声に磨きをかけてきた。

 子どもたちは当日、関西地方の音楽家ら300人以上とともに日本有数の舞台に立ち、「石巻・わがふるさと」や「歌がある」、歌劇「カルメン」(仏語原曲)、カンタータ「大いなる故郷石巻」をオーケストラの演奏に乗せ歌い上げた。また、アンコールでは「ふるさと」と再度「石巻・わがふるさと」を全出演者と歌い、会場からは鳴りやまない拍手が2分間ほど続いた。

1500人を超える聴衆を前に堂々と歌声を披露した
1500人を超える聴衆を前に堂々と歌声を披露した

 同コーラスのキャプテンを務めた住吉中3年生の菅原悠希さん(14)は「広いホールで緊張したが、楽しくやり切れて達成感があった。涙を流してくれた人もいて、歌がより好きになったし、歌い続けていきたいという思いが強くなった」と胸を張っていた。

 また、子どもたちを見守り続けてきた井村さんも「我々の想像以上の頑張りを見せてくれた。困難にも前を向く石巻の未来に向かう姿を子どもたちが歌を通して示してくれた」とたたえていた。

 関西音楽人の力「集」は23年から同コンサートを毎年開催。収益金や寄付金を石巻地方の被災地へ贈っており、義援金の総額は約4200万円に上っている。

最終更新:5月12日(土) 19時23分
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