石巻日日新聞

第59回全日本コンクール こけしボールで山形市長賞

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2017年5月20日(土)

 石巻市立町にある林屋呉服店の若旦那で、「石巻こけし」を手掛けるこけし作家の林貴俊さん(43)が国内最大のこけし公募展である「第59回全日本こけしコンクール」で山形市長賞を射止めた。受賞作品は「石巻こけしボール」。初出品した平成27年に、仙台商工会議所会頭賞を得て以来2年ぶり2度目の受賞となる林さんは「制作の励みになる。石巻を知ってもらう機会につながれば」と喜びを語った。
 同コンクールは県、白石市、白石商工会議所が主催している。伝統、新型、創作、木地玩具など計5部門があり、今年は国内外延べ156人から823点が出品。内閣総理大臣賞をはじめ、64点が受賞作に選ばれた。
 このうち、山形市長賞を受賞した林さん制作の「石巻こけしボール」は直径約10㌢のボール状に加工した木地玩具。転がすことで表面に空いた20個以上の小さな穴から表情豊かなミニこけしたちが顔を出すユニークな作品だ。審査員からは独創的な発想と加工技術が評価された。
 アイデアが浮かんだきっかけは「2歳になる娘が遊んで楽しいもの」だったという林さん。「半年間の構想を経て、ようやく形にできた。自信があった」と振り返り、その上で「これからも誰も見たことのない面白いこけしを作って、『石巻と言えばこけし』と言ってもらえるように頑張っていきたい」と意気込んでいた。

【写真】山形市長賞に輝いた「石巻こけしボール」

タグ:石巻こけし
最終更新:2017年6月8日(木) 10時35分
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次代への軌跡 「少子高齢化による石巻市の人口減少」
平成17年の合併時に17万人いた石巻市の人口は減り続け、今や14万人ほど。東日本大震災の被害の大きい地域の減少が目立つ。しかし、そうでない地域でも町内会など自治会活動の実働を担う人が高齢化し、継続に支障が出てきている。
※執筆担当記者へご意見、ご感想をお寄せください。
企画連載「次代への軌跡」は、地域の今を未来への軌跡の起点としてとらえ、各分野における課題と思われる事象について、記者一人一人が向き合い、読者の皆様と一緒に考えていくきっかけにしていくコーナーです。
働く人が減るということは、稼いだお金を使う人が減ること。つまり、経済が縮小するということだ。商店の経営環境は厳しくなる。企業のもうけが減れば市の税収も減り、行政サービスが低下するおそれもある。補助金が投入される住民バスや路線バスをはじめ、公共交通は現状のままでの維持が困難になってくる。
施策の実績や進ちょくは毎年度に推進会議などが点検、評価。これはあくまで個別の施策の話であって総合戦略が100%達成できたとしても、人口減少が抑制できる保証はどこにもない。市の担当課は「どんな施策が将来につながるのか、とにかくやってみないと分からない」と話す。
そこで重要になるのが、観光客などの交流人口の拡大。そこに住まなくても他から行き来する人が増えれば街は活性化する。昨今注目されるのは、地域や地域の人々と多様に関わる「関係人口」。震災の支援をきっかけにした交流が広がった石巻市は、受け入れを増やす下地がある。
人口減少しても活力あるまちを目指すべきだろう。人が減るということは、一人一人の活躍の場が広がるということ。個人の仕事や学業に専念するばかりでなく、多くの人がまちづくりや身近な地域の活動に参画していくことを提言したい。

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