石巻日日新聞

初日 観光客約80人利用

 大型連休中の渋滞緩和対策で3日、石巻市の南浜地区と同市のまちなかを結ぶ無料シャトルバスの運行が始まった。初の試みであり、5日まで行う。初日は約80人の観光客が利用。バスにはふあん★がーるや清水狸などの芸名で活動する、地域おこし協力隊員のお笑い芸人、清水一宏さんが同乗し石巻の魅力を紹介した。


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行員の息子亡くした夫婦「ふしぎな光のしずく」出版

 東日本大震災の津波で、七十七銀行女川支店に勤めていた長男健太さん(当時25)を亡くした田村孝行さん(63)、弘美さん(61)夫妻が息子の生きた証を残そうと、「ふしぎな光のしずく~けんたとの約束~」と題した絵本を自費出版した。健太さんの半生や津波の恐ろしさ、夫妻のこれまでの活動が盛り込まれた内容。夫妻は「次代を担う子どもたちに震災の出来事と教訓を伝えることが大事。命を守る大切さを考えてほしい」と望んだ。


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花火会場の有料駐車場増

 第101回となる8月2日(金)―4日(日)の石巻川開き祭りに向け、実行委員会は1日、石巻商工会議所で臨時総会を開いて事業計画案や収支予算案を承認した。100回記念だった昨年の決算額より3割少ない予算規模だが、工夫して盛り上げていくことを申し合わせた。


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組織的な課題洗い出す

 石巻市は市職員が逮捕された官製談合事件受けて幹部職員の委員会を設置し、4月30日に市役所で初めての会合を開いた。事務の流れを検証して組織的な課題を洗い出すほか、他の自治体の例や外部の意見を参考にしながら再発防止策をまとめ、市長に報告する。

 委員会は先月22日に要綱を定めて設置し、構成は部長級職員10人。事実関係のほかアンケートなどで職場内の実態を調査し、外部の有識者の意見を伺いながら再発防止策をまとめる。具体の調査や再発防止策の検討などは、課長級を主にした職員20人の幹事会で進める。

 委員長の阿部金也総務部長は「事務の流れに瑕疵(かし)がないものなのかどうか、改めて検証する必要がある。他市にも事例があるので、どういった防止策がいいのか検討しながら、市に合ったマニュアル作りにつなげたい」と説明。捜査が続く中での委員会設置には「本人の話は聞けていないが、事務の流れは検証できる」と話していた。

 官製談合が指摘されているのは昨年2月に市が執行した下水道工事の一般競争入札。県警は4月10日、最低制限価格の算出が可能な設計書を事前にやりとりし、公正な入札を妨害した疑いで、下水道建設課の職員2人、落札業者の役員1人を逮捕している。いずれもおおむね容疑を認めており、職員と役員は復興工事を通じて平成25年8月以降、関係性を持ったとされる。

 事件の発生に阿部総務部長は「遺憾(いかん)であり、市民に迷惑かけた。このようなことがないよう職員一人一人の事務、入札のモラルを向上していく」とも述べた。【熊谷利勝】


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石巻青年会議所60周年記念

 ステージイベントや飲食・物販を通じて石巻地方の魅力を体験してもらう「TSUNAGARU FESTA(ツナガル・フェスタ)2024」が4月28日、石巻南浜津波復興祈念公園内西側の広場で開かれた。一般社団法人石巻青年会議所(木村亜梨沙理事長)の60周年記念事業。夏日に近い絶好の行楽日和も手伝って約1万人が来場した。


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