石巻日日新聞

コバルトーレ女川 富士クラブに0―0 2位弘前と勝点差広がる

果敢な攻撃もネット揺らせず

女川町 スポーツ 石巻日日新聞 2019年8月27日(火) 8時32分
試合終了直前、攻撃重視の布陣に変更したが得点は奪えなかった

 東北社会人サッカーリーグ1部の第12節が25日にあり、暫定3位のコバルトーレ女川はいわぎんスタジアム(盛岡市)で同6位の富士クラブ2003と対戦した。試合は、けがから復帰したMF池田幸樹が1カ月半ぶりにトップ下で先発出場。序盤からゴール前でショートパスを中心に攻め上がったが得点を挙げることはできず、0―0の同点で試合を終えた。3位からの順位変動はないが、2位の弘前との勝点差は1から3に広がった。

 富士クラブ2003とは今季、2回対戦。リーグ戦第3節(6月2日)は2ー1で勝利したが、全国社会人サッカー選手権東北大会2回戦(7月28日)は主力を欠いて0―1で敗戦した。

 コバルトーレは今季、目標に掲げているJFL復帰をかける全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(11月開催)への出場権を獲得するためにも勝点を一つでも多く積み上げる必要がある状況で、富士クラブとの対戦に臨んだ。

 試合で阿部裕二監督はボールを奪われた際の素早い攻守の切り替えとゴールに直結する位置取り、声を掛け合って情報を出し合うことを選手に求め、普段の「4―4―2」で中盤がダイヤモンド型の布陣で臨んだ。

 前半立ち上がり、選手たちは阿部監督の指示通りピッチを積極的に走り回りボールを支配。相手ゴール前では連続でショートパスをつなぎ、自分たちのペースで試合を運んだ。センターバックの宮坂瑠、舛沢樹のロングボール供給からの攻撃や、サイドバックの山内晴貴、橋本光晟のドリブルやクロスボールによる攻撃参加もあり、守備陣と攻撃陣が連動しながらゴールを狙った。

 短長距離が異なるパス交換や、中央やサイドから攻撃を仕掛け、チャンスを作り続けると前半43分、中盤選手のショートパス交換からボールを受けた山内がシュートを放ったが、ポストに弾かれた。

 後半の立ち上がりもリズム良くボールを回しチャンスを作っていたが、後半19分、中盤で奪われたボールをダイレクトでつながれシュートを打たれるもGK木村憩輔がセービングでピンチを防いだ。

 何としても勝点3を得るため攻撃のリズムを変えようと41分、FW千葉銀次郎と梅田至を投入。「3―4―3」と攻撃重視の布陣に変更するもゴールは奪えず試合終了となった。

 阿部監督は「選手たちは良い距離感とリズムでボールを回していた。内容は、今季で一番、良い試合だったが勝ちきれないと意味がない」と語り、試合を振り返った。

 次節の13節は9月1日、午後1時から石巻市総合運動公園フットボールフィールド1で7位の猿田興業と対戦する。

最終更新:2019年8月27日(火) 8時32分

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