石巻日日新聞

e―コバルトーレ 「ウイイレ」で国体県代表

10月に茨城で開催 佐竹監督「女川の名刻む」

石巻市 スポーツ 石巻日日新聞 2019年8月6日(火) 17時27分
宮城県代表として国体に出場するe―コバルトーレの選手

 テレビゲームをスポーツや競技として極める「eスポーツ」に取り組む「e―cobaltore(イーコバルトーレ)」は3日、10月に茨城県である国体に宮城県代表として出場する権利を勝ち取った。同日、仙台市で開かれた代表決定戦でつかんだ優勝であり、選手兼監督の佐竹司さん(36)=東松島市=は「全国の舞台で結果を残し、女川の名を刻みたい」と国体での勝利を誓った。

 e―コバルトーレは、eスポーツが五輪の正式種目への採用が議論されるなど注目が集まる中、女川町を本拠地に活動する社会人サッカークラブ「コバルトーレ女川」を運営する(株)コバルトーレ(近江弘一社長)が4月に結成。人気サッカーゲームの「ウイニングイレブン」をプレーするチームであり、佐竹さんを中心に、長谷川侑紀さん(27)=仙台市=、加藤計亮さん(21)=神奈川県=、山田大智さん(21)=東京都=の精鋭4人で始動した。

 茨城国体には、eスポーツが初めて文化プログラム「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」として組み込まれている。e―コバルトーレにとっては、これに向けた県予選が結成後初の公式戦となった。

 県代表決定戦は仙台市泉区の商業施設内であり、年齢制限のないオープンの部のオンライン予選には9チームが参加。ここで勝ち進んだe―コバルトーレを含む4チームが決定戦に臨んだ。

 選手はコバルトーレ女川と同じ青のユニホーム姿で参戦。準決勝では「トータルフットボール」に4―1で快勝し、決勝戦では「teamTMY」を延長戦の末に6―2で破り、初開催、初出場で県代表を手にした。

 佐竹さんは「自分たちの戦い方で勝てたことは大きな自信。予選で戦った全チームの選手の思いをしっかり背負い、国体でも自分たちのプレースタイルを貫き、僕らが一番だということを見せつけたい」と意気込んだ。

 茨城国体文化プログラムの同選手権は10月4―6日に開催。つくば国際会議場で全国の県予選会を制した強豪48チーム(開催県は2チーム)と頂点を目指してしのぎを削る。

最終更新:2019年8月6日(火) 17時27分

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