石巻日日新聞

湊小で競技かるた体験 坂本校長ら有段者が講師

勝負は一瞬 畳上の熱戦

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年5月23日(木) 20時06分
目にも止まらぬ速さに子どもたちがどよめいた

 石巻市立湊小学校(坂本忠厚校長・児童136人)で21日、競技かるたの世界を体感する国語の特別授業が開かれた。講師で全日本かるた協会の有段者が訪れ、迫力の実践を披露。改元で和歌に注目が集まる中、児童たちが百人一首を学ぶ楽しさに触れた。

 同協会五段の実力者である坂本校長が、子どもたちに日本の伝統文化への関心を持ってもらおうと実施。講師に全日本選手権4位の高梨一実五段、元宮城学院高校かるた部主将の森川みさと二段、仙台大学4年の菅野昂太初段を招いた。

 特別授業は体育館で行われ、全校児童が参加。坂本校長が読み手を務めて実践を披露した。高梨五段と森川二段の対戦では、上の句の一文字目が読まれるとすぐさま札を払う圧巻の速さに児童が「すごい!」「速い!」と驚嘆。払い手や囲い手などの技も紹介されたほか、札を取った時の掛け声も教わり、児童との声の大きさ勝負も盛り上がった。

 最後は5―6年生58人が一人ずつ講師と対戦したが、反応の速さで全く歯が立たず、競技者の実力を目の当たりにした。6年の鈴木さえさん(11)は「袴姿での戦いがかっこよかった」と話し、5年の佐々木桐矢さん(10)も「想像以上に反応が早くて驚いた。百人一首を覚えたい」と意欲を見せていた。

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最終更新:2019年5月23日(木) 20時06分
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