石巻日日新聞

震災8年2カ月を前に 北上川中州で初の捜索 河北署 不明者求めて

石巻市 社会 石巻日日新聞 2019年5月9日(木) 18時29分
中州に向け、ゴムボートで渡る署員

 東日本大震災の発生から8年2カ月を迎えるのを前に9日、河北署は行方不明者の捜索活動を行った。普段は漁業者しか足を踏み入れない石巻市釜谷地区の北上川河口の中州に船で渡り、不明者の手がかりを求めた。

 中州は長さ約300メートルで捜索は初めて。周辺は普段、漁業者らがシジミ漁などを行っている。震災からの復興工事が進み、沈下した中州自体の地盤も隆起してきたことから、6月のシジミ漁解禁を前に捜索を実施した。

 河北署員8人と県警7人が参加。ゴムボートで中州に渡り、とび口を使って地面を掘り起こしながら手がかりを捜した。

 同署警備課は「この場所は以前から要望が多く、今回ようやく捜索活動を行うことができた。他の場所も新たに手がかりが流れ着いている可能性があるので、引き続き活動を続けていく」と話していた。

最終更新:2019年5月9日(木) 18時29分

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