石巻日日新聞

渡波小6年生に木製写真立て 温かな思い出ずっと手元に

外構業団体が寄贈

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2018年3月24日(土) 19時27分
写真立てを手に喜ぶ児童たち

 石巻地方をはじめ東北各地の外構業者でつくる「みどりの冒険隊 庭案倶楽部」(伊藤良男会長)は19日、石巻市立渡波小学校の6年生29人に卒業記念品として木製写真立てを贈った。同団体は昨年6月、児童たちとともに世界最高級の耐久性を誇る木材「ウリン」でベンチ製作を行っている。写真立てもウリンを用いており、思い出が残り続けるようにとの願いを込めた。

 寄贈は同団体の発案により実現した。ウリンを扱う大阪市の木材輸入業者「林田順平商店」が材料を提供、東松島市大塩の木工工房「木遊木」が写真立てに仕上げた。

 林田商店と木遊木は復興支援として、渡波小をはじめとする石巻市内の教育機関にウリン製の木製ベンチを届けてきた。昨年には完成品の寄贈でなく、卒業制作として6年生がベンチ作りを行う機会を設けた。その際に技術指導を行ったのが庭案倶楽部のメンバーたちだ。

 今回の写真立ての寄贈は、ベンチ作りを含む学校生活の思い出が手元に残り続けるようにとの思いから実施。写真立てには一人一人の名前をアルファベットで刻み、ベンチ制作の際に撮影した集合写真も添えた。

 19日には伊藤会長をはじめ3団体の代表らが渡波小を訪問。寄贈式で卒業式を翌日に控えた児童たちに写真立てを手渡した。

 受け取った橋流星さんは「いつも目に入る場所に飾り、大事にしたい」と感謝。伊藤会長は「ウリンと同様、思い出も決して朽ちない。楽しい思い出を抱きながら今後の人生を過ごしてもらえれば」と話していた。

タグ:渡波小学校
最終更新:2019年5月12日(日) 11時57分
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