石巻日日新聞

珈琲工房いしかわ 「石巻の香り」に新作2点

郷愁誘うパッケージと味

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年10月31日(木) 8時51分
レストランたわらや(前右)、千葉甚旅館(同左)を描いた新商品と昭和60年の石巻市中心部の風景写真が懐かしさを感じさせるギフト箱

 ドリップコーヒーのパッケージに石巻地方の懐かしい風景や建物を描いた珈琲工房いしかわ(石川光晴社長)=石巻市北村=の「石巻の香り」シリーズに、新たにレストランたわらやと千葉甚旅館が加わった。これで7種類。このうち6種類をセットにした箱には、昭和60年の市内の風景写真も施されており、当時を知る人たちはもちろん、若い世代にも郷愁を誘っている。

 同シリーズは、地域を代表する風景の絵を楽しみながら香り高いレギュラーコーヒーを手軽に味わってもらおうと、3年前に発売。日和山公園から望む河口の景色や旧観慶丸商店、岡田劇場の3点からスタートし、その後、中華楼、サルコヤ楽器店を加えた。それぞれをイメージしたコーヒー豆をブレンドしているのも特長だ。

 今回の2点は、64歳の石川さん自身が懐かしさを感じる昭和のまちなかの建物をデザインした。

 西内海橋たもとにあったレストランたわらやは、もともと旅館だった俵屋を戦後に改築。昭和58年に閉店するまで河畔のレストランとして親しまれた。千葉甚旅館も旧北上川沿いにあり、木造3階建ての市内では最大の宿泊施設だったが、昭和63年に明治以来創業80年ののれんを下した。

 味はいずれもマイルドで豊かな香りが魅力。レストランたわらやについては「内海橋ブレンド」の名前も付けた。

 石川さんは「2店とも50代から上の世代には思い出に残っているはず。これからクリスマスやお歳暮シーズンになり、地元を離れている人たちへの贈り物としても喜ばれるのでは」と話していた。

 「石巻の香り」シリーズは1品170円(税込み)、箱入り(6点)は1150円(同)。北村の本店やマンガッタンカフェえき、石巻地方のヨークベニマル各店、イトーヨーカドーあけぼの店などで販売している。問合せは本店(24―8220)。

最終更新:2019年10月31日(木) 8時51分

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