石巻日日新聞

台風19号石巻地方直撃 大規模冠水で交通分断

想像超す被害に混乱 2人死亡、行方不明

広域 社会 石巻日日新聞 10月15日(火) 8時53分
中心市街地も広範囲で冠水した

 大型で非常に強い台風19号は12、13日に東日本を直撃した。数十年に一度とされる最強台風による記録的な風雨は、河川の氾濫など甚大な被害をもたらし、2人の死者、行方不明者を出した。石巻地方でも横殴りの風雨が襲い、大規模な停電や土砂崩れが起き、通過後は広い範囲で冠水による交通分断が発生。想像を超えた被害に混乱が広がった。

 仙台管区気象台は12日、台風の接近で石巻地方に暴風、大雨・波浪、高潮、洪水の各警報を出し、土砂災害警戒情報も発表して注意喚起。13日午前0時半には4年ぶりに大雨特別警報を出した。

 石巻地方は12日昼に避難所を開き、風雨が強まる前の早めの行動を呼び掛けた。いずれも夕方には全域に避難勧告を発令し、石巻市28カ所、東松島市14カ所、女川町3カ所に避難所を設置。住吉中に避難した長南なみえさん(84)は「川が近いため不安で明るいうちにここに来た。何事もなく過ぎてほしい」と話した。石巻市では13日午前2時で最大1054世帯2218人が身を寄せた。

 風雨は12日昼過ぎから急激に強まり、石巻市で同午後6時44分に最大瞬間風速34.2メートルを記録。雨は11―13日の3日間で、平年10月の月間降水量(119ミリ)の2倍以上となる247ミリを観測した。

 倒木も相次ぎ、東北電力によると県内2万4800戸が停電。石巻市3540戸、東松島市300戸、女川町1080戸に被害があり、14日午前10時現在も石巻市大原浜、女川町高白浜の計20戸で停電している。

 台風が過ぎた石巻地方は中里バイパスなど主要道路を含めて大規模な冠水被害があり、通行止めが続出。床上浸水の住居もあった。一時孤立した石巻市針岡地区の住民は「大雨のたびに孤立する。自然災害が増す中、不安な場所になっている」と排水対策を求めた。

 東松島市を流れる鳴瀬川水系の吉田川は大郷町内で氾濫。石巻地方での河川氾濫はないが、東松島市内には14日午前まで洪水警報が継続された。

 JR東日本によると14日も仙石線、仙石東北ライン、石巻線は終日運休。石巻線は15日も運休予定とあり、市民生活への影響は続きそうだ。

避難所には高齢者らが早くに身を寄せた(住吉中)
避難所には高齢者らが早くに身を寄せた(住吉中)

最終更新:10月15日(火) 8時53分

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