大谷地二俣が神奈川県厚木市遠征 石日旗優勝 交流のご褒美
野球でつなぐ絆と友情
石巻市 スポーツ 石巻日日新聞 2019年8月3日(土) 19時38分石巻日日新聞社主催の第61回石日旗争奪少年野球大会(6月14日―7月6日)で優勝し、神奈川県厚木市遠征の権利を得た大谷地二俣野球スポーツ少年団が2日、現地に到着した。チームは3―4日に交流試合に出場。初日は同市の小林常良市長を表敬訪問したほか、少年野球クラブの歓迎を受けた。
遠征は厚木市少年野球協会(山口貴裕会長・神奈川県議)が全面支援した。同協会は東日本大震災後から復興支援で沿岸被災地の少年野球チームを招待しており、昨年度からは石日旗の優勝チームを招いている。
大谷地二俣の選手、監督、保護者ら29人を乗せた大型バスは2日朝に大谷地小学校を出発。午後1時半ごろ厚木市に入り、市役所前では地元の野球クラブが左右に整列して選手たちを出迎えた。
式で山口会長は「厚木の選手と交流し、『再び甲子園で会おう』を合言葉に3日間を楽しく過ごしてほしい」とあいさつ。小林市長は震災復興でつながった石巻市との絆を強調しながら「積み重ねてきた友情は信頼関係を生む。選手だけでなく大人も交流を育んでほしい」と期待を込めた。
大谷地二俣の阿部浩史監督は「石巻の代表として一人一人が交流を通じ、心身ともに成長できるようにしたい」と支援に感謝。石巻日日新聞社の外処健一報道部長も「復興は道半ば。両市の交流が深まることを期待している」と話した。
記念品交換では石巻市側からは笹かまぼこや石日旗の文字などが刻印された雄勝石、厚木市や同協会からは記念の帽子や大谷地二俣のチーム名が入ったTシャツが贈られた。
その後、市商工会議所で歓迎会があり、厚木市に7つある少年野球クラブの代表選手や同市議らが出席。両市の選手は次第に打ち解け、自己紹介などを通じて会話を楽しんだ。
大谷地二俣の狩野塁主将(12)は「料理もおいしく、厚木の選手とも野球の会話で盛り上がった。楽しい3日間にして全試合勝ちたい」と意気込んだ。チームは3日に2試合行い、夏祭りの花火大会を見物。4日は1試合し、帰途に就く。
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