リボーンアート・フェス開幕 食・音楽・芸術の総合祭再び
9月29日まで58日間 命に触れる作品各所に
石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年8月3日(土) 16時34分石巻市の牡鹿半島を主会場とした食と芸術と音楽の総合祭「リボーンアート・フェスティバル2019(RAF)」が3日、開幕した。一昨年以来2度目の本祭は“いのちのてざわり”をテーマに、9月29日までの58日間で開催。半島を中心に新たに網地島などを加えた全7エリアで、約60人の現代アーティストが命という根源に触れる作品を発表している。
RAFは音楽プロデューサーの小林武史さんが代表の一般社団法人APバンクと、地元を含む実行委員会が主催。亀山紘石巻市長と小林さんが共同実行委員長となっている。初開催の一昨年は51日間で26万人が来場。今回は新たに組織された石巻実行委員会と協力して盛り上げる。
オープニングセレモニーは石巻市役所北側玄関前で行われ、関係者がテープカットで開幕を祝った。亀山市長は「石巻川開き祭りを終えて今度はRAF。真の創造的復興へ大きな力になればうれしい」と話し、小林さんも「石巻は生き方や命の在り方において大切な経験をした場所。各エリアに根差した魅力が作り上げられており、高揚感を持続していきたい」と語った。
開幕とともに、JR石巻駅内に設置されたインフォメーションに多くの人が来場。パスポートチケットを受け取ると駅前エリアや市街地エリアへと繰り出して行った。
前回も訪れたという同市駅前北通りの木村健人さん(石巻中1年)は「開幕を楽しみにしていた。貴重な機会なのでたくさん刺激を受けたい」と瞳を輝かせ、母親の美紀代さんは「小分けにしてゆっくりと楽しみたい。子どもにとっても何かを得る機会になれば」と話していた。
鑑賞は午前10時からで、駅前と市街地は午後5時、それ以外は午後4時までとなる。今月14日を除く水曜日はメンテナンス日として休祭。また、網地島エリアは今月20日からの開催。パスポートは一般が3千円、高校・大学・専門生が2500円、中学生以下は無料。問合せは一般社団法人RAF(90―4726)まで。
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