マンガモニュメント 街なか回遊へAR導入
スマホ画面にキャラ情報 石巻市さらに2体追加
石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年6月29日(土) 9時33分マンガを生かした街づくりを進める石巻市は、JR石巻駅から石ノ森萬画館まで約1キロの「マンガロード」に設置されているキャラクター像などに拡張現実(AR)機能を追加して観光客の回遊性を高める取り組みを始めている。二次元コードを読み込んでつながるサイト「チャットボット」と連動し、キャラクターの紹介や周辺情報などが得られるようになっている。
マンガロードのモニュメントは復興事業の関係で一時撤去されている3体を含めて現在18体があり、“萬画の国”を伝えるまちなかのシンボルとなっている。一方で設置しても回遊する楽しみが不足していたことから、ハードを生かすソフトコンテンツの充実としてAR機能を加えた。
今年3月から導入されたAR機能は街なかのモニュメントのほか、石巻駅前のからくり時計、さらに石ノ森萬画館常設展示物など80カ所以上。モニュメントの台座などに付いている二次元コードをスマートフォンなどで読み込むと、各キャラクターの設定や決めゼリフが紹介される。今後、訪れることでしか得られない豆知識などを継続的に追加していくという。
さらに、市は昨年10月に設置した「仮面ライダーBlack」の像に加え、本年度も新たに2体の強化プラスチック製モニュメントの設置を計画。9月には中央一大通り北側の十字路に人造人間キカイダーの敵役「ハカイダー」、年度内には「仮面ライダー1号とサイクロン号」を中央の市かわまち交流センター付近に設ける考え。
AR機能の運用委託を受ける(株)街づくりまんぼうも、年度内に3体のブロンズ像の追加を予定。復興事業の関係で撤去されている3体については、事業終了後に再設置することとなっている。
AR機能は導入段階でコンテンツの充実はこれから。市商工課の菊地正一課長は「市のモニュメント設置は本年度で一区切り。街なかを楽しみながら回遊するためのコンテンツの充実へ継続して取り組む」と話し、街づくりまんぼうも「石巻全体をマンガのミュージアムとして楽しんでもらえるアイデアを形にしていく」と見据えた。
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