石巻魚市場社長に佐々木氏 定時株主総会 9期18年の須能氏勇退
石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2019年5月29日(水) 18時45分石巻魚市場(株)の定時株主総会が29日に同魚市場であり、任期満了に伴う役員改選で代表取締役社長に佐々木茂樹専務取締役(60)が就いた。抱負で佐々木社長は「前任者の存在はあまりに大きいが、盤石の体制を引き継いで最大限の努力をしていく」と語った。任期は同日から2年間。9期18年にわたって社長を務め、東日本大震災後の復旧復興と水産振興に力を注いできた須能邦雄氏(75)は退任し、相談役となった。
新社長の佐々木氏は石巻市旭町在住。石巻高、東北学院大を経て昭和57年に同社に入職した。平成27年から30年にかけて取締役管理部長、常務取締役、専務取締役を歴任。長きにわたり魚市場の管理部門で手腕を発揮してきた。生え抜き社員の社長就任は7代目となった佐々木氏が初めて。
記者団に対し、佐々木社長は「卸売市場法の改正で取り扱い可能な品目も広がる中で視野を広げ、モノと情報で活気あふれる魚市場を目指す」と展望した。
9期18年間、社長を務めてきた須能氏は茨城県水戸市出身、東京水産大学卒。大洋漁業勤務を経て平成6年に石巻魚市場に入社。13年に社長に就き、衛生管理の向上やギンザケ、サバの金華ブランドの立ち上げなど付加価値の創出に尽力した。
震災後は水産業界の復旧復興の取り組みをけん引。被災直後は水産団地が抱える腐敗した在庫の大量廃棄を経て、4カ月後に水揚げを再開させた。27年には国際基準を満たした高度衛生管理型の魚市場が完全復旧し、将来的な海外輸出を視野に入れた適正運用の基盤を整えてきた。
社長を譲り、同魚市場の相談役となった須能氏は「流通現場での第2の人生は目まぐるしい業界の変化への対応で短く感じた。生涯現役で魚市場と水産業界、石巻のまちづくりに携わっていく」と話し、各種業界団体の公職は継続する考えだ。
新役員は次の通り。(敬称略)
▽代表取締役社長=佐々木茂樹(専務取締役)▽専務取締役=志摩喜代一▽常務取締役=三浦信昭▽取締役営業部長=丹野大治▽取締役(非常勤)=阿部達男、鈴木廣志、布施三郎、宇壽山純一、臼井泰文(新任)▽監査役(非常勤)=三浦政洋、阿部幸彦
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