石巻日日新聞

長浜幼稚園 田植え体験 神戸国際支縁機構 震災後から継続

〝トロトロ層〟作りに歓喜

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2019年5月25日(土) 14時21分
泥だらけになって田んぼの中を走る園児たち

 学校法人渡波学園長浜幼稚園(後藤竜記園長)=石巻市さくら町=の年長児約60人が22日、石巻市渡波の水田で田植えを行った。田んぼを走り回って“トロトロ層”を作ったほか、昔ながらの手植えで自然とのふれあいを楽しんだ。

 震災後、石巻地方で継続支援を行う神戸国際支縁機構(岩村義雄理事長)主催。田植えに始まり、稲刈り、天日干し、脱穀作業までを通じて米栽培や自然とのふれあいを体験してもらおうと、毎年地元農家から約400平方メートルの田んぼを借り受け実施。今年で8回目を迎えた。

 園児たちははじめに、田んぼ内での雑草の発生を抑えるための表層“トロトロ層”作りに挑戦。田んぼの中を走り回ることで、水田内の土が肥やされるとして、園児たちは泥だらけになりながら駆けた。「ザリガニがいた」など、生き物との出会いも喜んだ。

 田植え作業では、大崎市で無農薬栽培された「ひとめぼれ」の苗を手にし、岩村理事長らの指導を受けながら等間隔に並んで丁寧に植えた。園児たちは「オタマジャクシ見つけた」「おいしいお米になってほしい」「走って疲れた」など口々に感想を語っていた。今後は9月ごろに稲刈りを実施し、翌月以降に天日干しや脱穀作業、そして収穫祭を行う。

最終更新:2019年5月25日(土) 14時21分

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