石巻日日新聞

2市1町で新採辞令交付 新年度始動

時代の節目に自覚刻む

広域 政治・経済 石巻日日新聞 2019年4月1日(月) 14時57分
服務宣誓する林さんと後藤さん(石巻市)

 新年度となった1日、石巻地方2市1町で新規採用職員に対する辞令交付式が行われた。東日本大震災から10年で取り組む国の復興期間も残り2年。平成から次の時代に移る節目の年度に入庁した職員は、将来を担う即戦力として迎え入れられ、全体の奉仕者としての自覚を心に刻んだ。

◆庁舎内外の活躍期待 石巻市

 石巻市は、任期付や医療職を含め、昨年より3人多い74人を新規採用。辞令交付式は2人を採用した石巻地方広域水道企業団と合同で、市役所内で行われた。代表して防災推進課に配属される小山知里さん(23)が辞令交付を受け、区画整理課主事の林雅晶さん(22)と地域振興課主事の後藤明日香さん(22)が服務宣誓した。

 亀山紘市長は「復興だけでなく、少子高齢化や地域活性化といった課題がある。高度で多様な行政サービスが求められており、職務に精励してほしい」と訓示。市民との協働の推進へ、市役所以外での活躍も期待した。

◆市民のため心一つに 東松島市

 東松島市は、市コミュニティセンターで異動者や新規採用者への辞令交付式を行った。新規は任期付と合わせて13人、自治法派遣は39人を受け入れた。服務宣誓は復興政策課主事の鹿野聖弥さん(22)が務め、「公務を民主的能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正な職務の執行を誓う」と宣誓した。

 渥美巖市長は訓示で、「本年度は鳴瀬桜華小学校の移転新築着手や奥松島運動公園の整備などを予定している。市民の負託に応えられるよう心一つに行政を前に進めていく。健康に留意して頑張ろう」と呼び掛けた。

◆全体で進路切り開く 女川町

 女川町の新規採用職員に対する辞令交付は町生涯学習センターであり、須田善明町長が一人一人に辞令書を手渡した。

 新規職員を代表して鷲神浜出身の木村金次郎さん(24)が服務宣誓。須田町長は「8カ年の町の復興計画期間は昨日で終わり、総合計画期間に入ったこれからが重要。地域とつながりながら、全体でこの町の進路を切り開いていく心持ちを願いたい」と期待した。

 町は本年度、5人を新規採用。このうち1人は町初の社会人枠採用であり、町商工会に勤めていた青山貴博さんが公民連携室長に就いた。

最終更新:2019年4月1日(月) 14時59分

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