石巻日日新聞

捕鯨調査ミンク1頭目 鮎川に2年ぶりクジラの姿

体長6メートル未成熟のオス

石巻市 社会 石巻日日新聞 4月12日(木) 14時32分
サンプル採取などにかけられるミンククジラ

 国の指導のもと行われている「新北西太平洋鯨類科学調査」で10日、拠点港である石巻市の鮎川港に1頭目のミンククジラが揚げられた。捕獲されたのは体長約6メートル、重さ約2トンの未成熟のオス。昨年は調査プログラム変更の都合から鮎川周辺海域での調査が見送られていたため、同港として2年ぶりのクジラの陸揚げとなった。

 調査は商業捕鯨の再開に向け、捕獲枠の算出に必要なデータを収集するのが目的。5日に始まっていたが、天候不順により10日が4回目の出港となった。

 この日は午前5時半から小型捕鯨船4隻でクジラを探索。このうち和歌山県の第7勝丸が11時ごろに1頭目を捕獲した。捕えたのは鮎川港から南西約37キロの海域という。

 勝丸は午後1時ごろに鮎川港に帰着し、クジラは船からクレーンで陸に揚げられた。調査所では日本鯨類研究所=東京都中央区=などでつくる調査団により体の測定、皮膚サンプルの採取などが行われた。摂餌傾向を示す胃の内容物はメロウドが主体だった。

 採取されたサンプルは東京都に送られ、同研究所など調査に参加する機関が分析。クジラ資源状況の詳細化に役立てられる。

 調査団長を務めている同研究所の磯田辰也主任研究員は「将来の商業捕鯨再開の礎となる重要な標本が得られた。十分なデータを積み重ねていけるよう今後も調査を進める」と話していた。

 鮎川での調査期間は4月いっぱいをめどとしている。その後はクジラの北上に合わせて八戸、釧路へと拠点を移し、10月末まで行う。

 なお今回捕獲されたクジラの肉は、調査の副産物として12日朝に石巻魚市場での競りにかかる見通しだ。

最終更新:4月12日(木) 14時32分

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