石巻日日新聞

女川魚市場 イサダを今季初水揚げ 通常2倍以上の高値で取引

港に届いた桜色の便り

女川町 政治・経済 石巻日日新聞 3月8日(木) 16時18分
桜色のイサダが次々に港に揚げられた

 女川魚市場で7日、今季初めてイサダの水揚げがあった。昼過ぎから地元船21隻が次々と入港し、計約45.6トンを水揚げ。海からの春の便りに港が活気づいた。

 イサダはエビに似たプランクトンの一種で、正式名称はツノナシオキアミ。3―4月にかけて漁があり、春らしい透き通った桜色の姿が特徴だ。養殖魚の飼料として活用されるほか、加工食品用としても取引される。

 今季の県内のイサダ漁は2月22日に解禁。漁場の南下と海況の安定を待って、各漁船は7日に岩手県境の海域で操業を開始した。県内一のイサダの取り扱い量を誇る女川魚市場ではこの日、39トンが入札にかけられ、1キロ当たり78―83円と通常のシーズン初日の2倍以上の高値が付いた。

 高値の要因は平成28年、29年と続く不漁。女川では27年に年間5500トンが水揚げされた。しかし28年は3800トン、29年は3100トンと振るわず、県内全域では漁獲上限(1万5千トン)の半分ほどを残し終漁した。

 それでもイサダの水揚げは魚市場の1年の始まりといえるもの。この日入港した漁業者の男性は「まだ漁群は薄いが、今後良くなってくれれば」と期待していた。

 また同魚市場の加藤實専務は「これからギンザケなど春漁、そして夏、秋漁へと続く。近年の不漁を吹き飛ばすような大漁となってほしい」と話していた。

最終更新:3月8日(木) 16時18分

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