石巻日日新聞

古地図散歩 第2弾を発売 昭和34年の街並みひと目で 石巻・渡波合併記念

「商工案内図」復刻 広告にも繁栄の様子

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 2月7日(水) 15時07分
約60年前の石巻市の詳細地図を再現した「石巻古地図散歩2」

 昨年6月発売の「石巻古地図散歩」が話題を集めたNPO石巻アーカイブ(小野寺豊代表理事)は、このほど第2弾を出版した。石巻市と渡波町が合併した記念に昭和34年5月に発行された「石巻市商工案内図」の復刻版で、旧石巻市の中心市街地と渡波の各地区の住宅地図と商工業各社の広告などを掲載。60代以上の市民には懐かしい街並みをほうふつさせ、50代以下にはかつての石巻市の姿に想像が膨らむ貴重な一冊だ。

 「石巻古地図散歩2」として出版されたのは、「石巻、渡波、合併記念 躍進」と銘打った昭和34年5月15日現在の住宅地図帳案内図(B4判20ページ)。当時仙台市の印刷会社が作ったもので、広告を含む文字、図はすべて手書きだ。中には不正確な字や道路・方向などもあるが、編集に当たった小野寺代表らはあえて原本のまま掲載したという。

 地図で旧市街地は住居表示が導入される前の地名が並び、公共施設や店、事務所、住宅には電話番号も記載。現在は使われていない1―3けたの番号もある。各地区の昭和30年代の風景と近年の風景写真を対比させ、現在も残る施設や住宅には印をつけた。また、ページごとにそれぞれの地域の街並みの様子や歴史的背景と現在に至る歩みも解説している。

 当時の商工業界のにぎわいを伝える広告も多彩だ。大枠の東北パルプ株式会社石巻工場、丸光、松泉堂本店の3社のほか、各ページの地図内にも広告が載っており、協賛広告は計138軒に上っている。

 小野寺代表は「昭和34年は水産業が盛んで、まちの中は店でびっしりと埋め尽くされていた。この時代に石巻が栄えていた理由をもう一度見つめ直すことで、将来の発展へつなげてほしい」と願いを込めた。

 同書は2千円(税別)。未来屋書店石巻店、ヤマト屋書店全店、金港堂石巻店、同本店、おかべ本屋さん、かほく書店、ブックセンター湘南矢本店、石巻観光協会、石巻ニューゼなどで取り扱っている。

最終更新:2月7日(水) 15時07分

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