石巻日日新聞

宮城水産高 類型間の連携活動 生徒養殖のクロソイで実習

育てて料理して味わって

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 1月19日(金) 14時54分
学校で養殖されたクロソイをさばく調理類型の生徒たち

 宮城水産高校(瀧田雅樹校長)で16日、生徒たちが養殖したクロソイを使った調理実習が初めて行われた。生物環境類型の生徒が2年をかけて種苗生産から育成までを行ってきた魚で、調理をしたのは調理類型3年生14人。魚を通して互いの学習内容に理解を深めた。

 クロソイは全国の沿岸部に広く生息。同校生物環境類型の生徒は3年次の課題研究として代々養殖している。震災によりそれまで育てたものは一度全滅したが、現在は2年ものの成魚が2千匹ほどにまで増えている。

 成長したクロソイは毎年、万石浦への放流や魚屋への出荷につなげてきたが、まとまった数が確保されたことなどから今回初めて調理実習に活用した。食材としては馴染みが薄いクロソイについて周知を進める上で、生徒間で理解を深めようと類型間で連携した。

 今回使用したのは、平成28年5月にふ化した体長25センチほどのもので、メニューは握り寿司と姿造り。調理類型の生徒たちは、初めて調理する骨の固さなどに少し戸惑った様子も見せた。生物環境類型3年の生徒3人は、さばかれていく魚を写真を撮るなどしながらじっくりと観察していた。

 生物環境類型の齋藤大雅さんは「クロソイを育てる中で生態を知っていながら、わからなかったのは味。おいしさを共有し、またクロソイのことを知ってもらえてよかった」と話していた。

 一方、調理類型の木村凱稀さんは「いつも通りにさばいてみても、初めての魚だと難しい。皆に育ててもらった魚だけに、うまく調理しようと思えた」と語っていた。

 同校では今後もクロソイを通じた類型間連携を継続し、発展させていきたい考えだ。

最終更新:1月19日(金) 14時54分

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