石巻日日新聞

石巻地方でどんと祭 恒例の裸参りも練り歩く

炎に祈る地域復興と安寧

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 1月8日(月) 15時34分
炎の中に次々と正月飾りが投げ入れられていった(住吉町大島神社)

 石巻地方の神社などで7日夜、正月飾りをたき上げる伝統の行事「どんと祭」が行われた。各地では、今年1年の無病息災や家内安全を願う人たちがこうこうと燃える炎に手を合わせた。石巻市の中心市街地では、地域の安全や震災からの復興を祈願する「石巻どんと祭裸参り」もあり、活気づいた。

 どんと祭は正月飾りで迎えた年神様を炎とともに送り出す行事。通常は小正月(1月15日)の前夜に行うが、石巻市内では40年ほど前の新生活運動などがきっかけとなり、1週間前倒しで行われるのが恒例となっている。

 住吉公園内の大島神社には今年も多くの人が足を運び、旧北上川に突き出した「たき上げ台」に火がつけられると、しめ縄や松飾りなどを次々と投げ入れた。人々は炎の温もりに包まれながら、今年の健康を祈って静かに祈りを捧げた。

 昨年、石巻市立町に飲食店を出した齋藤ゆかりさん(41)=同市北村=は「初めて7日に行うどんと祭に来た。地域の復興と商売繁盛を願った」と話していた。

 また、石巻裸参りの会(代表・毛利壯幸さん、成田昌生さん)が主催する恒例の「裸参り」も同日夜に実施された。平成18年にスタートして13回目を迎え、新春の恒例行事となっている。

 この夜の市中心部の気温は約3度だったが、寒さを吹き飛ばすように気合を入れたさらしやはんてん姿の男女約30人が参加した。石巻市中央から羽黒山鳥屋神社、石巻駅前と立町商店街を経由し、大島神社までの約1時間が順路。世の中が平穏で天地が治まることを願う「地平天成」と書かれた祈願札を掲げ、鐘を鳴らしながら練り歩いた。

 昨年6月にベトナムから就職のため来石したグェン・ミン・クァンさん(21)は「日本の伝統文化に興味があり、初めて参加した。寒さが身にしみるが、とても面白い行事」と感動していた。

 毛利代表(50)は「地域の安寧や一日も早い復興の願いを込めている。これからも行事を継続し、地域に元気を届けたい」と話していた。

さらしやはんてん姿でまちを練り歩いた(JR石巻駅前)
さらしやはんてん姿でまちを練り歩いた(JR石巻駅前)

最終更新:1月8日(月) 15時34分

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