石巻日日新聞

デンマーク フレデリック皇太子 6年ぶり東松島市を視察

つながり今後も大切に 日本との外交150周年

東松島市 政治・経済 石巻日日新聞 10月11日(水) 14時49分 配信
子どもたちと交流するフレデリック皇太子(鳴瀬桜華小)

 デンマークのフレデリック皇太子(49)が10日、東松島市を訪れた。平成23年6月以来6年ぶりとなる訪問では、震災復興メモリアルパークを視察したほか、小学校で子どもたちとサッカーを楽しんだり給食を一緒に食べるなどして交流した。皇太子は、がれきが随所に残っていた6年前から様変わりしたまちの姿に驚きながら、今後も復興を見守り続ける思いを伝えていた。

 デンマークは東日本大震災直後から物心両面にわたって東松島市の復興を支援。平成23年の皇太子訪問では仮設住宅や保育所、小学校を慰問し市民たちを励ました。それを機に同市とデンマークの交流がさらに盛んになり、中学生派遣や王室への新米献上などが行われてきた。

 今年は日本とデンマークの外交樹立150周年の節目であり、今回の訪問はフレデリック皇太子自らの希望で実現した。

 皇太子は10日午前10時過ぎに鳴瀬桜華小学校に到着。全校児童らからの出迎えを受けた。校長室では6年前に訪問した旧浜市小の卒業生らと再会し、思い出話に花を咲かせた。当時6年生だった黒須政貴さん(仙台二高3年)は「震災直後に皇太子が訪問されたことで、支えられているのを実感した。今回もわざわざ足を運んでいただき、こうして話ができて本当にうれしい」と笑顔で語った。

 皇太子はその後、児童たちと体育館でサッカーゲームを楽しんだほか、給食を一緒に食べるなどして親睦を深めた。次に訪れた野蒜市民センターでは、書道展の審査会を見学。実際に書道も体験し、「心」の文字をなめらかな筆運びで書き上げた。

 最後は震災の記憶と記録を後世に伝える野蒜地区の震災復興メモリアルパークを視察した。震災犠牲者の御霊を慰めるモニュメントの前で献花をし、静かに手を合わせた。

 皇太子は「震災は多くの犠牲者を出した悲しい出来事であり、皆さんも大変な思いをしたと思う。しかし、まちが着々と復興に歩んでいる姿を見て、素晴らしいと感じた。皆さんとのつながりをこれからも大切にしていきたい」と思いを語っていた。

最終更新:10月11日(水) 14時49分

新着記事