石巻日日新聞

牧山零羊崎神社 夏季大祭 伝承願い高校生が舞う

牡鹿法印神楽を奉納

石巻市 教育・文化 石巻日日新聞 8月12日(土) 14時47分 配信
高校生がエネルギッシュな神楽を奉納し、家内安全などを祈願した

 石巻市湊の牧山零羊崎神社(櫻谷鎭雄宮司)で9日、夏季大祭が開かれた。県指定の無形民俗文化財に登録されている「牡鹿法印神楽」を奉納し、家内安全や五穀豊穣などを祈願した。保存会の会員と高校生男女4人が厳かな舞台を作り上げ、参拝者は関心深く見入っていた。

 同神楽は約600年の歴史があり、室町時代の修験者である法印が牡鹿地方の祭儀で舞いを奉納したのが起源という。明治5年の修験道禁止令で一度は途絶えたが、同13年に復活。それ以降は毎年奉納されている。

 この日は櫻谷宮司が会長を務める牡鹿神楽古実会の会員と高校生が舞い手を担った。高校生は神楽を一緒に学んだ鹿妻小学校の同窓生。震災で生活の場はそれぞれ異なっても伝承活動は途切れることなく続け、今年も神楽を奉納した。

 高校生は「初矢」、古実会は「西の宮」などを披露し、参拝者を伝統の世界に引き込んでいた。宮城水産高の阿部仁徳さんは「児童のころに気付かなかった神楽の魅力や重要さが今になって分かってきた。後進につながっていけばうれしい」と話していた。

 高校生はいずれも3年生。進学や就職を控えて一旦神楽と距離を置くが、「機会があれば舞を奉納したい」と話す。伝承は後進の育成が課題であり、湊地区では24日に「お神楽教室」を初開催する。対象児童は小学4―6年生。参加無料。教室は月2回で同古実会が講師を担う。問合せはNPO法人ぱんぷきんふれあい会(電話96―7845)まで。

最終更新:8月12日(土) 14時47分

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