石巻日日新聞

楽しい日本語教室開講 9カ国21人 座学や体験で学習

石巻日日新聞 2017年4月5日(水)

 石巻地方に暮らす外国人を対象とした「楽しい日本語教室」の平成29年度開講式が3日、石巻中央公民館で開かれた。本年度は男女21人が受講し、ボランティアスタッフの指導のもとで語学はもちろん、お花見といった野外学習などで日本文化への理解を深めていく。受講生は随時募集している。
 地域の外国人と市民の相互理解や、外国人の社会参画のきっかけを目的に、国際サークル友好21(三川小夜子代表世話人)が平成11年の設立以来行っている。本年度は中国やフィリピン、イタリア、アメリカなど9カ国の出身者が受講。来年3月までの毎週月曜日に座学だけでなく、地域に繰り出した講座を開催する。
 開講式で三川代表世話人は「石巻地方には今や31カ国1300人近い外国人が暮らしていると言われ、その数も年々増加している。多文化共生の地域づくりのために力を尽くす」とあいさつした。
 受講生を代表してともに4年連続の受講となる狩野スパットタさん=タイ出身=と千葉ジョバンナさん=ペルー出身=が登壇し、「一緒に頑張りましょう」「やめたいと思った時もあったが、私にもできたのだから皆にも必ずできる」と呼び掛けた。
 なお、9日にはベトナム出身で石巻市内の水産加工会社で働く実習生のために昨年度から実施している「みなと荘教室」の開講式も行う。
 申込みや問合せは国際サークル友好21事務局の清水さん(電話23―2865)まで。

【写真】受講生代表者が1年間の抱負を語った

最終更新:2017年4月5日(水)

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