石巻日日新聞

第21飛行隊40周年式典

石巻日日新聞 2017年3月31日(金)

 東松島市にある航空自衛隊松島基地で25日、第21飛行隊の創隊40周年記念式典が開かれた。出席者は震災による基地や保有機の被災を乗り越え、教育訓練が再開できた喜びをかみしめたほか、伝統を受け継ぎ、精強な部隊となることを誓った。
 式は基地の格納庫で行われ、OBを含む約130人が出席。復旧までの5年間、三沢基地=青森県=を拠点とした学生訓練について同隊の横木泰一隊長(二等空佐)が「前進で道が開け、明るさや感謝の気持ち、謙虚さを失ってはならないことを訓練で得た」と振り返った。
 続いて時藤和夫基地司令(空将補)は「基地復興に信念を持って取り組んできた。これからは震災に強い部隊とし、チーム松島として連携を図りながら任務を遂行していく」と語った。
 同隊は昭和51年10月に国産初のジェット練習機であるT2高等練習機を使い、戦闘機操縦者を育成する教育部隊として創隊。平成16年からF2戦闘機に更新し、これまで計約1千人の操縦者を送り出して航空自衛隊の根幹を支えてきた。
 式典で記念塗装されたF2も披露され、垂直尾翼には復興を表す不死鳥を配し、東松島市の市花である桜をあしらった。またタンク部分には同隊に所属していた歴代の練習機や戦闘機を描いた。

【写真】記念塗装機を背に式典を開いた

最終更新:2017年3月31日(金)

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